背後で感じた何か白い気配
振り返るとそこには
ユノさんがさっきまでいた屋上の先端に
チャンドラがお座りをしてじっとこっちを見ている
・・・・なんでここにチャンドラが・・・
「ユノさん！
チャンドラがなんでここにいるんだろ？？」
「え？チャンドラ？
こんなとこにいる訳ないじゃん
どこ？」
僕とユノさんは引き返してその場所まで戻ってみると
「ほら、どこにもいないよチャンドラ
だいたいここビルの12階だぜ
いくらチャンドラでも来れないよ」
「・・・・ですよね・・でも確かに・・・
あれ・・いない・・
やっぱり見間違えか。。。」
さっきは確かに姿を確認したはずなのに
そこにはチャンドラの姿は無かった
・・・もしや下に落ちたなんてことないよな・・・
もう一度確認しようと
屋上の先端の近くまで僕は行ってみる
「チャンミンあんまりそっち行くと危ないぞ」
「あ、はい
今戻ります」
すると、その瞬間
壊れていたはずの携帯のアラーム音が大きく鳴り響く
突然の爆音にドキッとした僕は
足がフラつきその場でバランスを失いかける
「チャンミン！危ない！」
ユノさんが僕の手を必死に掴もうとするけれど
それはあっけなく擦り抜けて
吸い込まれるように僕の身体はビルの外に弾き飛ばされ
そのまま屋上から落下していった
「チャーーーミーーーン！！」
・・・・うそ・・
・・・・・・・・・・落ちる
・・・ここで死んでしまうのか・・・
消えてしまうのはユノさんじゃなくて
僕だったんだ・・・・・・
そう思って目を閉じた瞬間
ピタッと時間が止まった様に
身体が宙にふわっと浮き上がったかと思うと
次にパタンと膝が地面に付く感触を感じた
恐る恐る目を開けてみると
そこは辺り一面緑がどこまでも広がる壮大な草原の景色
真っ青な空は雲ひつなく澄み渡り
穏やかな川のせせらぎの音だけがゆっくりと静かに聞こえた
「ここは・・・？
今度こそ天国？」
「チャンミンさん」
「え？」
僕の名前を呼ぶ声
キョロキョロと周りを見てみるが誰もいない
聞き間違えか・・・・・
するとカサッと音がして咲き乱れた花の陰から
ちょこんと顔を出したチャンドラの姿を見つける
「え？？チャンドラ？？
え・・じゃ今僕の名前を呼んだのは・・」
「僕です」
えーーーーー？？？
何・・・・なんだこれ・・・・
チャンドラが何でしゃべるんだよ・・・
やっぱ夢だこれ・・・・・
一体ここどこ・・・
「ここは僕の心の中です」
またしゃべったーーーーーー
僕は少し後ずさりをしながら
「チ・・チャンドラ・・・
ほんとに？ほんとにキミが話してるの？
というか口動いてないし
しゃべってる様には見えないんだけど・・・」
「はい
僕はチャンミンさんの心の中に話しかけています
そしてここは僕の心の中です」
・・・・・チャンドラの？
心の中って・・・・・
「僕はビルから落ちて・・・」
「チャンミンさんはビルから落ちたのではありません
あの空間から消えたのです」
「消えた・・・・？
そういえば・・・元の時代でもチャンドラは道路にいて・・
もしかしたら僕が過去に迷い込んでしまったのも・・・」
「迷い込んだのではなく僕が呼んだのです」
「え？
チャンドラが僕を？」
「はい
僕がチャンミンさんを1985年の過去に導きました」
「・・・・チャンドラ
キミはいったい何者なの？」
「ユノさんを助けてほしかったんです」
「ユノさんを？」
「はい
チャンミンさん
貴方でなければユノさんは助けられないんです」
「・・・・・チャンドラ
詳しい話を聞かせてくれるかい？」
不思議な力を持ったチャンドラ
チャンドラの心の中という場所で会話をして
なぜ僕を過去の時代に招いたのか
その経緯をチャンドラは話し出した
愛のポチポチいつもありがとうございます！
更新の励みになってます感謝感激
今日も最後まで読んでくれてありがとうごじゃいます(*^_^*)
とうとうチャンドラがしゃぺりました(^_^;
元々道路でチャンドラを助けようとして全ては始まったわけですから
まぁ、ただ者の犬ではありませんね(・。・;
会報が届き始めてるみたいですね～
こちらも楽しみ～～～(σ≧▽≦)σ
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