「ずいぶん遅くなっちゃったな
チャンドラ待ってるだろなぁ
そろそろ帰るか」
「チャンドラお腹すかしてるかもしれないですね」
「うん
あいつ食いしん坊だからなぁ
まるでチャンミンみたいにアハッ」
「あ、、
さっきのお店本当に美味しかったです!
今日はご馳走様でした。
初めての体験ばかりでなんだか楽しかったです!」
「明日さ...」
「はい?」
「昼間の仕事早く終わるんだ
レッスンも明日はないし
何もないの久しぶりだから
その....」
ユノさんは自分の鼻の頭を摘まむように擦りながら
顔を少し赤らめて上目遣いで僕をチラッと見る
「映画.....見に行かないか?」
「映画ですか?」
「うん
チャンミン映画とか嫌い?」
「大好きですよぉ~
そういえば最近試写会以外は見てないなぁ
何見に行きますか?
日本だったら今はアナと雪の女王とかですかね?
もう古いかなハハ」
「あな?」
あ。。。。
いけない.....
今は1985年だったんだ.....
「あ、いえ、
ユノさん何か見たい映画があるんですか?」
「そりゃアレだよ
ネバーエンディングストーリー♪」
「あぁ!
それ知ってます!
昔聞いたことある!それ!
懐かしいなぁ~~」
「昔?
今年の初めに日本で上映された映画だけど。」
うっ・・・
「ですよね。。。。
その....僕、勘違いが多くて...」
まただ....
だめだな僕...
しゃべりすぎると咄嗟に口を滑らせてしまう
「春に上映されて本当はすぐに見に行きたかったんだけど
なかなか時間なくてね
もうやってる映画館も少ないんだけどどうしても見たくてさ」
「はい、是非行きましょう
楽しみです」
「じゃ決まりだな
映画館探してみるね。
明日どこかで待ち合わせしよう」
「はいっ」
静まり返った夜道を
ユノさんと僕はしばらく無言で歩き続ける
深夜の空気はとても冷たくて
切れる様な北風が時々頬を刺す
「チャンミン寒くない?」
「……寒いですぅ
深夜はさすがに冷えますね」
「おいで」
「え・・・・」
ユノさんは僕の手を握ると自分の腰に絡ませて
左側のポケットに滑り込ませる
そして余っている自分の右手を後ろから
僕の腰にそっと絡ませた
背中でクロスする僕とユノさんの腕と腕
密着した温もりがじんわりとして身体の冷えが消えていき
寒さで硬くなっていた僕の頬は柔らかく溶けてピンク色になった
「あったかいだろ?」
「うん...あったかいけど.....ユノ...さん
人が...
人が見たらなんか変に思われますよ...
男同士でこんなに密着して....」
「人目なんてどうでもいいよ
今日は薄着にさせちゃってごめんな....
もっとこっちおいで」
更にユノさんは僕の身体を引き寄せて
抱きかかえる様にして足を止めた
「・・・・チャンミン」
目の前にユノさんの顔
僕の瞳をじっと見詰めて頬を指で撫でる
・・・・・・・・・もしやこの雰囲気は
・・・・・・キ、キスとかされるのか?まさか////
あ...
でもこのユノさんはユノな訳で
僕は未来ではユノとはキスはしてるから
ここでもしてもいいとか..?
いいのかしても?
いやいや、待てよシム
やっぱりこのユノさんとは今日初めて会ったばかりだし
ユノさんにとって僕は得体の知れないやつかもしれないし
元の時代のユノとは過ごしてきた時間も違うわけで...
浮気・・・・・
・・・・・・・これって浮気になるのかな・・・・・
どうしよう......
避けるべきなのか受け入れるべきなのか....
.....というかだめだ....
緊張して身体が動かない.....
僕が戸惑いながら身体を固くしていると
「頬っぺた....
あったかくなったな」
「あ......」
「あのさ....
お前もしかして
未来からきた?」
ドキッ ・・・・・やっぱり
変に思うよな・・・
かなりおかしな事ばかり口走ってるもんな僕...
本当の事言っていいんだろうか....
でもまたユノさんの身に何かが起こったら...
どうしよう....
迷ってしばらく困った顔をしていると
ユノさんは僕の頭をポンポンと軽く撫でる
「なんてな!アハッ
ちょっと言ってみただけ
そんな顔すんなよ」
「あ、いえ...
僕...その....」
「チャンミンちょっとここで待ってて。
そこのコンビニでカメラ現像出してくるから
そこにいてね」
「あ......ユノさん....」
ユノさんは背中を向けると少し前屈みに俯いて
コンビニに向かって歩いて行った
........言えなかった
これ以上この時代のユノさんの身に危険が及ぶ事になったらと思うと
慎重にならざるおえなかった
もし...
僕が未来の人間だと知ったらユノさんはどう思うかな...
気持ち悪がってドン引きされるかな....
家追い出されるかもしれないな....
.....というか僕
今のユノさんにとって僕は必要なんだろうか....
なんでここに僕は導かれたんだろう
そういえば・・・・・
さっきの・・・・・・・キスじゃなかったんだ////
早とちりをした自分が恥ずかしくて
居た堪れなくその場をぴょんぴょんと跳ね回る僕
そもそもユノさんは
女性にも相当モテそうだし
僕なんかに特別な感情持つ訳ないか
きっと誰にでも優しいんだユノさんは...
{ユノ目線*心の声}
キスしようと思った
チャンミンの温かさにもっと触れたいと思った
一度は消えかけた心の灯を
もう一度燃やそうとこれまで必死にやってきたけど
それでもやっぱり心が折れそうになる時がある
でも不思議だ....
チャンミンといると希望で胸が一杯になるんだ
俺たちは会うべきして会ったんじゃないかって
今日一日チャンミンとずっと一緒にいて思った
一緒にいればいるほど
たまらなく愛しくなっていくよ....チャンミン
お前は一体どこから来たの?
もしかしたら前から俺の事を知っているの?
あるいはずっと先の未来の俺を知っているの?
・・・・・いや
俺はお前が何者でも構わない
宇宙人だって幽霊だって何者でも構わない
チャンミンは
俺にとってたったひとつの希望だから
でもさっき......キスしようとした時
何て顔するんだろあいつ....
・・・・・そうか
大事な人がいるって言ってたっけ・・・
10年越しの付き合いとか・・・・
今日会った俺となんか比べ物にはならないか…
その人はどんな人・・・・?
なぁチャンミン
お前の心の片隅に
俺の入り込む隙間はないのかな・・・・・・・
愛のポチポチいつもありがとうございます!
更新の励みになってます感謝感激




85年のユノさん
チャンミンに完全に心持っていかれましたね(・o・)
チャンミンに希望を見出しユノさんの心が溶けて行った様に思えますが
しかしこの時代にいるべき人間ではない未来のチャンミン
どちらにしても切なく感じますね…
ややこしくてすいません(^_^;
そしてリアルでは
「WITH」プラチナ認定ですね!おめでとう(´∇`*)
ツアーグッズも続々と届いているみたいですね~
私昨日やっとポチりました(爆)
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こちら本日もシムリー祭りがテンコ盛りでしたが
ほんとうちゅくしすぎて男にしとくのはもったいねーですね

あんなカバイイ子そばにいて
ユノはムラムラしないんかな~←しまくり放題に10000000点
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毎回楽しみにして読ませてもらってます。
も~yunaさんの文才すごいです。
どんどん引き込まれてます。
やっぱり何時出会ったとしてもお互いを必要として
愛し合う運命にあるのね~と思いつつ、
でもチャンミンは一人だけど
今回はユノ2人だし
え~一体どうなるのとハラハラドキドキさせてもらってます。
最近ユノと一緒の時のチャンミンのヨジャ感がすごいなと
思ってるところに今朝のシムリーの衝撃はすごかったです。
チャミペンのうちの娘は女辞めたいと打ちひしがれております。
きれいですよね。
アラサー男子とは思えない。
きっとユノはチャンミンが一番きれいだったと思うって言った
時のような若干鼻の下伸ばした感じの顔して見たんだろうな。
ハート撃ち抜かれてますよね。
これだけきれいでよく気が付いてかいがいしくて
自分のことを理解してくれるチャンミンがそばにいる限り
そんじょそこらのヨジャは太刀打ちできませんね。
次回も楽しみにしていますね。