ユノさんは僕の身体を抱きしめたまま
大きな息を何度か吐いた
これまでこの人にはどんな苦労があったのか
ここに来てからの
決して誰にも打ち明けたくないであろう自分の経緯を
ユノさんは僕にだけ話してくれた
日本の芸能界に憧れ
いつの日かステージで歌う事を夢見て
ただそれだけを目標に胸をときめかせてこの地に来た少年
どこかで歯車が狂い10年以上が経過してしまった
この先26年後に生きている僕にとって
全ての事は分からないけれど
この時代に韓国人が日本に移り住むというのは
並大抵な事ではなかったのかもしれない
おそらくこの他にも
辛い試練は数知れない程あったのだろうと僕は察した
それでも現在もデビューを果たそうとしているユノさんの決心
16歳の少年の心はそのままだった
僕をきつく抱いたユノさんの腕が緩み
身体からゆっくり手を離す
「...ごめんチャンミン
痛かった?.....」
「......あ」
ユノさんは照れくさそうに後ろを向くと
小さくコホンと咳をする
そしていつも通りの口調になって
「ほんと...ごめん。
急にね…
抱きしめたくなっちゃった」
「き、急にはびっくりしますっ
息が止まるかと思いました///」
するとユノさんはくるりと振り返り
僕の顔に自分の顔を近づけて
「じゃ、急にじゃなくて
ちゃんと断ればまた抱きしめてもいい?」
「え/////」
「またチャンミンの事
抱きしめてもいい?」
鼻がぶつかりそうなくらいに
ユノさんの顔が近づいてきて
心臓がドクッと胸を打つ
迫ってくるユノさんに
僕は少し後ずさりをしながら目を泳がせると
「......プッ....
アハーハーハー
チャンミンってさ....
思った事が顔に何でも出るんだな」
そう言って
ユノさんは笑いながら
僕の頭をポンポンと撫でる
「気持ちいいなチャンミンの頭
ほんと毛触りがチャンドラそっくりだなアハッ」
だから僕は犬じゃないってば。。。。。
でも...ユノさんが笑ってくれた
良かった.....
「ユノさん
あの...
韓国に帰ろうとは思わなかったですか?」
「思わない
こんな中途半端なまま帰りたくない絶対に。
どちらにしても
もうすぐ兵役で帰国しなきゃいけないけど
任務を終えたらまたすぐに戻ってくるよ」
「そうなんですね…
それからはオーディションは…?」
「 一次試験合格したのに面接キャンセルしちゃったからな..
何度も確認されたよ
本当に後悔しないかってさ」
「レッスンに通っているのは
この先もオーディションを…」
「うん。諦めちゃいない
必ずまたチャンスがあると思うんだ
俺は才能も運も無いかもしれないけど
誰よりも努力して勝ち取る自身はあるから。
自分を信じてるし何年経っても何歳になっても
必ず夢を叶えて見せる」
「あの.....
ちょっと引っ掛かるんですけど...
もし、その...
オーディションにまた合格して
芸能界に入ることになって有名になったら
その、組織ってのに
見つかって危険な目に合うんじゃないですか?」
「構わないよ
一瞬でもステージで花を咲かせる事が出来たら
何も思い残すことはないし
もう悔いはないから。」
「そんなのだめですよ!
やっぱり警察に言った方が...」
「チャンミン
俺は夢を叶えたいんだ」
時に心が折れそうになっても
どんな試練があっても諦めないで前進あるのみ
真っ直ぐな瞳 揺ぎ無い決心
夢を語るユノはどの時代も熱かった
.........でも
一瞬なんて言わないでユノさん
ユノさんはね
ずっとずっとステージで輝いていく人なんだよ
夢や希望を沢山の人に伝えていける
無数の力を持った人なんだよ
そしてずっとずっと永遠に
僕と一緒に......
歩いていく人なんだよ
愛のポチポチいつもありがとうございます!
更新の励みになってます感謝感激




School OZ本日から上映でなんですね~
はぁ~見たい~(´;д;`)
女装シムビューチフルすぎっ(笑)
そしてユノの出演した「国際市場」
公開から1カ月も経たないうちに
1000万人を動員する大ヒットとなっているみたいですね!
とても考え深い映画だと思います。
出演料は全額寄付したみたいですねユノ
「緑の傘子供財団」を介して
国内外の貧困児童支援に使われる予定らしいです(*^_^*)
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怒濤のリリイベ情報・・・
みなさんのシアワセのおすそ分け、ありがとうございます!!
これからしばらくは、ユノチャミ情報がなくなっていきますよね。
ま、日本はそれくらいファンに追っかけられることもなく、コンビニやドンキへ気軽に行ける住みやすいところって、ユノチャミが思ってくれると嬉しいです。
さて、あんまり期待していなかったSchool OZにチャミ子が出てくるとか・・・
えっ!?
腕にシルバーブレスをしていますが・・・。
これってユノからもらったというペアのブレスじゃないですか///
チャミって、要所要所に、ユノの存在をちらつかせてくるくると。
*最近は、ピンクコートの時のスニーカーね。
さてさて、小説はチャンミンを抱きしめたユノさん。
思わず、頭の中に、「王様のブランチ」の映像が流れます。
世間でいえば、アラサー男子。
最後は「チューするんじゃないの」といわんばかりの・・・
ハグも絵になるイケメンです。。。。
小説を読みながら映像が出てきました。
「ずっとずっと永遠に」
確か、リリイベの書き初めでユノは「えいえん」と書かれたとか。
「僕と一緒に・・・歩いていく人だよ」
チャンミン、ユノの書き初めで改めて、そう思ったに違いありませんね。
YUNAさんのセリフが今のユノチャミの出来事ともリンクして楽しんでいます。
たいへんですけど、更新をよろしくお願いします!