てきぱきと食事の支度をする僕の横で
のっそりとボーッと立っているユノさん
「あの、
あっちで待ってもらってて大丈夫ですよ」
「手際いいんだなぁ...
いつも自炊してるの?}
「はい
オフの日はそうする様にしてます」
「オフ?業界用語?
モデルとかしてるの?」
僕が歌手だという事をユノさんは知らないらしい
と、いうよりは
この時はまだ僕自身が過去に来ている事を
全く認識していなかった
「あ...いえ...その...
まぁ、そんなものです」
「へぇ~~
チャンミンはモデルやってるんだ!
身長高いしスタイルいいもんなぁ
顔もなかなかだし何か雑誌とか載ったことはないの?」
「あ、時々..
あの....SNSとか見たりはしないんですか?」
「なんだそれ??
アメリカ航空宇宙局か? 」
「それはNASAです」
「お、そうだったっけ?
SN・・・何の略?」
「Twitterとかは....」
「ついったー???
新種のゲームの名前かそれ?
ワープロの別名とか?」
知らないのか....
嘘だろ.....
なんてアナログな人なんだ....
「インターネットとか興味ないですか?」
「なんかお前の言ってる事よくわかんないなぁ
チャンミン相当な新人類とか?」
「新人類って何ですか??」
「まじで!?
変な言葉知ってるくせにこの手の流行語知らないのぅ?
ひょうきん族とか見てないのか?」
「ひょうたん...ですか?」
「ひょうきんだよ!
タケチャンマンとか日本に来てたら普通知ってるだろ?」
「知らなかったです・・」
日本でそんな新番組やってたんだ....
この前のツアーの時は見た事なかったけど...
「あ、悪いな
話しかけたらなかなか支度できないよな
俺少し黙ってるからね
お口にチャックっと。」
そう言うとユノさんは食事の支度を進める僕の顔をじっと見る
「なんですか?」
「あ、いや、、
チャンミンって睫毛が凄く長いんだなって思って...」
「生まれつきです
男なのに睫毛が長いなんてそんなにいい事は別にないですよ」
身動きひとつせずにユノさんは僕の顔をじっと見る
「あの....
なんか僕の顔そんなに珍しいですか?」
「うん...
チャンミンって男なんだよ...な?」
「見れば分かりますよね?
男以外の何者でもないと思うけど」
「手も綺麗だけど肌とか。。
凄く綺麗だし唇も赤くて。。
言われるだろ可愛いとか?」
「特に言われないです////
それに男なのに可愛いとか別に嬉しくないですから」
「そっか
そうだよなぁ
男が男に可愛いって言われてもなぁアハハ」
「さ、出来ましたよ!」
出来上がった食事を部屋に運ぶ
いい匂いに誘われてチャンドラが尻尾をふりながら足元を纏わり突く
「チャンドラの分もあるからね
これどうぞ」
キャベツとじゃがいもを茹でてペースト状にした物をチャンドラ専用のお皿に入れる
嬉しそうに勢いよく食べ始めた
「チャンドラの分もつくってくれたのか?
いつの間に?
本当にチャンミンは手際がいいんだな~
スゲーや!」
「チャンドラのご飯には塩分は一切入れてないですから
身体には悪くないと思います」
「チャンドラほら
チャンミンにお礼しなきゃ
ダメだぞ」
「捨てられてた...って言ってましたよね...
食欲もしばらくなかったって...」
「うん
今はこんなにコロコロしてるけどね
初めて見たときは痛々しくて涙が出たさ」
「ユノさんは
犬...好きなんですね」
「動物はさ
飼い主で人生が決まるだろ?
自分で選べないしな
極上な人生は与えてあげられないかもしれないけど
ただひとつ言えるのは
俺は絶対にこいつを裏切らない」
チャンドラの小さな背中を
そっと包むように撫でる大きな手
その指も爪も
僕の愛しいユノにそっくりだった
「優しい人に出会えて本当に良かったですチャンドラ」
「まぁな
さて食うぞ!いっただきまーす!!」
「いただきます」
テーブルに並んだのはうどんのカルボナーラに味噌挽き肉のキャベツ包み
ユノさんのつくった謎のスープ
「うまい!!!!
これうまいなぁ~~~
ほんとにこれいつものうどん??」
「はい
パスタが無かったのでうどんのカルボナーラにしてみました」
「チャンミン天才だよ!
俺こんなに美味しいカルボナーラ生まれて初めて食べたよ」
「良かった....
お口に合って良かったです」
「挽き肉もこうすると旨いんだな~
炒めてる時は考え付かなかったなぁ
今度やってみようっと」
「炒める前にレシピは考えておかないと焦がしちゃいますよ」
「アハーハーハー
俺ってせっかちなんだよねぇ
とりあえず実行してみてから考える方だからさ
だいたい同時進行が多いんだよなぁ」
「身体が先に動いちゃうんですか?」
「うん
予定がなくて車なんかでドライブとかさ
目的地を決めるよりまず走ってみるんだ
そこから行き先を決める」
「目的地がないのに?
どこに向かって走るんですか?」
「目的地っていうのは数知れないだろ?
ゴールを最初から決めちゃうのはつまらないし
時間勿体無いしな」
「どうして....
どうしてそんなに急ぐんですか?
一人の時はいいけど....
あの、一緒にいる人は戸惑うんじゃないですか?」
「あぁ
言われたな…
貴方は何でも勝手に自分で決めちゃって
いつも私は遠くにいるみたいだってね」
「・・・付き合っている人に・・ですか?」
「昔の話さ
俺はそんなつもりなかったけど
あいつにとってはそういう俺が寂しかったみたいだな
貴方と私は違うってここ出て行った」
「一緒に...住んでたんですね..ここに..」
「もうずっと前の事だよ
今の俺の恋人はチャンドラだから」
「へ~
チャンドラって女の子だったんですね」
「チャンドラは男の子」
「えっ、でも恋人ですか?
それじゃ兄弟とかそんな間柄じゃないんですか?」
「男だろうが女だろうが
チャンドラは俺にとって大切な存在だ」
どこかで聴いた言葉・・・
僕はハッとしてユノさんを見る
「どうした?
俺なんか変な事言った?」
「いえ、何から何まで...
知り合いにそっくりだから..」
「あぁさっき言ってた俺と誕生日が一緒とかって人?
友達か?」
「いえ、、もっと深い..その...
10年越しの付き合いなんです」
「へぇ~10年かぁ~
それは長い付き合いだな」
「はい
もしかしたらもっと前から会っているかもしれなくて」
「幼馴染みとか?」
「いえ、もっとずっと
生まれる前から....
そんな気がするんです」
初めて会った人に
しかもさっき会ったばかりの身も知らない人に
いくらユノに似てるからといって
こんな事を話す僕はどうかしてると思った
「必然的な仲ってやつかぁ....」
「そうかもしれません」
笑われると思った
僕の話に頷くと
ユノさんは少し遠くを見て眼を閉じた後
真っ直ぐ僕の方を見てこう言った
「俺も信じてる
運命の出会いってやつを」
愛のポチポチいつもありがとうございます!
更新の励みになってます感謝感激




今日も読んでくれてありがとうごじゃいます(*^_^*)
今朝の「スッキリ」
萌えどころ満載だった様で~
だっちゅーのからのチッキショーww
東京ドームでの披露なんでふね(笑)
東京ドーム参戦の方
楽しみが増えましたね!
お仕事納めも本日という方が多いかもしれませんね。
今年もお疲れ様でしたヾ(*´∀`*)ノ
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何やらミステリアスな展開で楽しみです(^^)
で、昭和なワードが盛り沢山でこっちも楽しいですね(笑)
スーファミまだ家にありますよ。。。旦那の。。
で、気付いたら今年ももう後2日?
あーまた年取るな〜もういらない…
元旦からsomethingの応援、ツベ回しとかしたのついこの間だったのに…
1年なんて早いの?
でも楽しかったな〜カムバから、ツアーもあって!
ソウルにも行けちゃったし!!
ゆのちゃみのお陰で充実してたなー♡
お金は全然ないけど(笑)
YUNAさん始め、町内会の皆様
今年1年とってもお世話になりありがトンごじゃいました!
来年もよろちくお願いします(≧∇≦)
あーあ、YUNAさんみたいに暖かい異国のリゾートで年越ししてみたーい!
旦那の実家じゃなく〜泣