ユノは僕をチラッと見ると
少し大きなため息をついて
「チャンミナさ...
お前自分の魅力ってわかってるか?」
「僕...僕の魅力?....」
「俺がさ.....
ここに来て何度もお前に
ドキドキさせられっぱなしなの
気づいてるだろ?」
「え....
ヒョンが僕に??
嘘ですそんな、、あるわけがない、、」
「どうして?
なぜそう決めつけるの?」
そんな事....
ここに来てからもユノはずっと
至っていつものユノで
堂々としていて躊躇している姿なんて
これっぽっちも感じられなくて
ユノが僕にドキドキしていたなんて.....
信じられない....
「ヒョンが僕にドキドキなんて ..
ありえないですよ...
だって僕は別に何もしてないし....
でも、、でもヒョンは
僕を喜ばせるためのサプライズ沢山してくれて、、
だから...というか...
それだけじゃなくて...その..つまり...」
「チャンミナ?」
「ドキドキしてたのは僕の方です!」
は.....
言ってしまった....
本当の事を.....
しかもこんなに大声で.......
どうしていいのか分からずに
恥ずかしくて必死でベッドに顔を埋める僕
するとユノは
そんな僕を引き寄せて
両手いっぱいに包み込み
優しく抱きしめ背中をポンポンと叩いた
「チャンミナ....ありがとう
言わせちゃって
ごめんな....」
「あ........」
「なぁチャンミナ」
「は....い......」
「俺さ....
おそらく来年には行くことになると思う」
僕達が韓国人の男として
生まれてきたからには
必ずその日が訪れるのは当然の事で
ユノの年齢を考えれば
その時が近づいているのは承知の上の事だった
「.....はい」
「勿論、覚悟も出来てるし
しっかり役目を果たしたいって思ってる
でも...」
暗闇の中
枕元を照らすわずかな灯りが
ユノの顔を薄暗く照らす
「でも...
やっぱりお前としばらく会えないと思うと
ちょっと辛いかな....」
「僕だって..
時期に行くことになると思います
それもそんな遠くじゃないし...」
「そうだな
俺はチャンミナには行かせたくないけどな
こればかりは仕方ないんだよな...」
「はい僕は大丈夫です」
「俺さ...
今までもこれからも....」
「はい...?」
「お前の事
とても大切に思ってるから」
抱きしめながら
僕の髪を撫でるユノの大きな手は
とてもあたたかくて優しくて
この人に守られているという思いが
胸一杯に溢れ出し
涙がこぼれそうになった
どんな時も勇ましく頼もしく
いつも強くて前向きなユノ
でもね...
僕は気づいてたよ
グッと引き寄せる逞しいその腕が
わずかに震えている事を
この身体が消えない様に
ずっとこうして触れていられる様に
僕らは今
きっと同じ事を思っているに違いない
僕はユノの背中に手をまわし抱きしめ返す
強く強く抱きしめる
僕をとても大切だと言ってくれる
愛しいユノのその唇に
僕はそっと
自分の唇を重ね合わせた
ユノの濡れた睫毛が
僕の頬にわずかに触れる
ドクドクと響くユノの心臓の音と
僕の心臓の音が重なってひとつになる
まるで真っ白なキャンバスに
淡いインクが滲んでいく様に
じっくりとゆっくりと
僕の中にユノが染み込んでいく
「ユノを守りたい」
心の中で僕はそう呟いた
「チャンミナありがとう...」
心の声が聞こえたかの様に
耳元で小さな声でユノが言う
僕はコクンと頷いて
ユノの腕の中にまた顔を埋める
静まり返った暗闇の部屋
世界で一番
温かくて愛おしいぬくもりの中
僕達はいつしか深い眠りに導かれていった
つづく
(この物語はフィクションです)
愛のポチポチいつもありがとうございます!
更新の励みになってます感謝感激




いつも読んでくれてありがとうごじゃいます<(_ _)>
チャンミンはバリという噂ですが
リアルになって
後からユノも行かないかな~なんて思っちゃいました(笑)
そしてホテルで2人きりで過ごして
このお話の様にまったりしてほしいとこですが
バリは韓国からは7時間くらいフライト時間がかかるので
撮影がハードなユノはムリかな^^;;
もし本当にバリだとしたら
単独でグラビアとかのお仕事かもしれないですよね
だとしたら楽しみなんですけどね~
ゆっくり出来てるかなチャンミン♡
花風呂にまみれてるチャミ子が目に浮かぶ...(爆)
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毎度毎度、素敵なお話有難うございます。今回はなんか切なくて胸の奥がツーンとなりました。ユノの「俺、来年あたり…」のところはとうとうこの日がくるのかと思うと。 わかってはいたことだけど…(TT)
でもやっとお互いの気持ちが通じて良かった。ここまで長かったデスネ。
チャンミンがバリとの噂ですが、Yunaさんと同じくユノが行ってくれたらなぁ…っておもっちゃいました(笑)