僕を抱きかかえたかと思うと
部屋の外を出で無言で歩き出すユノ
数分歩いたところで
庭園にある小高い丘の上に立ち止まる
「ついた」
見回すと辺りは真っ暗で
ひとつだけある小さな灯籠が
ユノの足元をわずかに照らす
静まり返った夜の帳の中
虫の声だけが大きく響いた
「ここは?」
ユノは上を向いて
「空、見てごらん」
言われるままゆっくり空を見上げてみると
そこには
見事なまでの満天の星空が
目の前一面に広がっていた
「昨日の夜さ....
目が覚めてシャワー浴びたって言ったろ
実は眠れなくて...
その前に少しこの周りを走ったんだ
そしたらここ見つけてさ」
「チャンミナに見せたいって思ってた」
初めて見るあまりの壮大な星空の光景に
僕はしばらく言葉を失う
後から知ったこと
この島では乾季には
とても美しい星空を見る事が出来るのだという
無数の星の粒は
接近して降ってくるかの様な迫力があり
天候に恵まれれば
澄んだ夜空は
肉眼では見れない細かい星まで
見つける事が可能な程で
流れ星は短い時間にいくつも流れ
その光景を見た事のある人は
声を揃えて皆
一生忘れる事が出来ないと語る
目の前に限りなく広がる星たちは
まるで宝石の束のように美しく輝いて
真っ黒な夜空に散らばりながら
静かに浮かんでいる
ユノの腕に抱きかかえられている僕は
まるで星空の中を
宙に浮いているかの様な錯覚に陥った
「すごい......
僕... こんなの...
こんな沢山の星...見るの初めてです..」
「うん
俺も昨日見て感動した
一人で見るんじゃ勿体ないなって」
「だから僕を連れてきたの?」
「大切な人と一緒に見たいと思った」
ゆっくりと浮かぶ星たちは
何かを語りかけているかの様に
大きくきらきらと輝いている粒もあれば
主張はしないけれど
控えめに優しく輝いている粒もある
僕達は少しの間
星について語り合った
「星って
輝き方がそれぞれ違うよな..」
「一般的には太陽より温度が高いと明るくて
太陽より温度が低いと暗いと言われてますよね」
「へぇ~なるほど
色や形もそれぞれだよなぁ?」
「温度が高いほど青白っぽく見えて
温度が低いのは赤っぽく見えるみたいです
形はそんなに違いはないけど
自分で光っている星は丸い形をしてるんです」
「ふぅ~ん
チャンミナは星に詳しいんだなぁ~」
「小さい頃は勉強とかの息抜きに
よく自分の部屋から見てました
宇宙人は本当に存在するのかなとか」
「へぇ~
俺は星って特に改めて調べたりする事はなかったかなぁ
光州もわりと綺麗だったけど
これ程のは一生に何度も見れるもんじゃないよな
一体いくつあるんだろう...
何個あるか朝まで数えてみるか?アハハ」
「銀河系の中には
大体2000億個くらいの星があるとされているみたいですね
その中でこうして僕達が夜見ることができるものは
せいぜい3000個くらいですから」
「3000個かぁ.....
大きいのも小さいのも数えたら
ここにはもっとありそうだけどな」
「そうですね
大きさも光り方も様々で
星同士でまるで会話してるみたいに見えますね」
「そうだな..
輝き方はそれぞれ違うけど
皆懸命に自分なりに輝いてるから
そこは人間と一緒かな」
「はい、同じだと思います
自分なりに輝いて行ける事
それって凄く幸せな事だし
大切な事なんじゃないかなって思います」
「うん
外見だけじゃなくてね」
「昔読んだ本に
大切なものは目に見えないって書いてありました」
「それって確か星の王子さまだろ?
俺もそれ昔読ん事あるよ
深いんだよな色々と」
「はい!
あ、でもやっぱり外見も大事かなって...
勿論内面が一番ですけど
その...第一印象もそれなりに大切だし」
「アハーハー
チャンミナらしい答えだな
ごもっとも!」
「はい
星の王子さまのとは意味が違っちゃいましたけどハハ」
「そういえば
昔のチャンミナの星の王子
アレ可愛かった~
ああいうチャンミナまた見たいな」
「あれはあの時限定です
今はぜーったいにあんな格好出来ません」
「今やっても十分可愛いと思うぞ
チャンミナならハナヨメ同様
星の王子もまだまだイケると思うよ」
「イケてたとしてもやりません
ぜーったいにしません!」
「アハーハーハ分かった分かった!
まぁしかしさ...星といえば
星の数ほどの出会いがあるとか言うだろ?
人と人との出会いって奇跡みたいなもんだよな」
「そうですね....
タイミングに左右されるところはあるかもしれないですよね」
「まぁ
俺とチャンミナはどんなタイミングでも出会えてたと思うけどな」
「はい!」
「ところで
俺達って星の相性的にはどんな感じなのかな?」
「僕とヒョンは同じ星座だから
みずがめ座同士がって事ですか?」
「そうそう
性格似てるのかな?俺達?」
「全く違うわけでもないですけど....」
「うん?」
「似てないと思います
血液型や環境によっても変わってくるし...」
「そうか?
俺は結構チャンミナとは
本質的なとこはそっくりなんじゃないかなって思ってるよ」
「う~ん
どうなんでしょう....
でも少なくとも僕とヒョンとでは色んな意味で
表現力が違うかなって思いますけど」
「表現力ねぇ...表現力....表現力......
あぁなるほど!
俺って結構分かりにくいとこあったりするもんなぁ」
「..........
えっと......あの...
みずがめ座同士の相性は...ですね」
「お、うんうん」
「 同じ太陽星座なので結構いいと思います」
「おお!やっぱり!
それで?」
「それでって?」
「それだけ?
恋愛の相性とかは?」
「れ、れんあいですか??///」
「うん」
「みずがめ座同士の恋愛面は....
お互いのプライドを守ることで
うまくやっていけるみたいです..」
「そっかぁ♪相性バッチリかぁ♪
チャンミナはほんとに星に詳しいんだねぇ~」
嬉しそうに目尻を下げて鼻歌を歌うユノ
僕を抱いている右手が揺れる
「ところで..
いつまでもこの体勢ですか?
いい加減ヒョン重くないですか?」
「チャンミナ辛い?」
「いえ...僕は抱かれている方だから
何ともないけどヒョン辛いでしょ?」
ユノはぎゅっと強く腕を固めて
「もうちょっとだけ
こうしていたい」
そう言いながらまた
満天の星空を見上げた
つづく
(この物語はフィクションです)
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元気を貰っています(*´ー`*)
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→
東方神起【동방신기】 YUNHO(윤호) 「夜警日誌(야경꾼 일지)」撮影メイキング 20140808 「夜警日誌」いよいよムソク様登場ですね~
こちらは今までの日本語字幕フルです
1話→
こちら2話→
こちらそしてこちら
かっちょええです!
with (ウィズ) 2014年 10月号


きゃ~~~~~
アヘアヘアヘ_○/|_
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ユノヒョンたら、満天の星を見せるためだったのねぇ、それも、抱っこしたままで。
ロマンチックウ~(*^o^*)
チャミ、そのままユノヒョンのホッペに
チュツ(*^3(*^o^*)してあげて♪
そして星に詳しいなぁーチャミ…じゃなくて
Yunaさん(^^)勉強になりましたよぅ。
懐かしいチャミの星の王子さま…かばいかったですよね~♪
チャンミン、星の王子さまもまだまだイケます!オーゲーですよ、モチのロン(^^)v
TI AMOであんな少年顔できちゃうチャンミンだもんね♪
日本語字幕のムソク様、ありがとうございます!(*^^*)
チャミをお姫様抱っこしたユノヒョン…どうするのかなぁ??
そのままスクワットじゃ、ダメよダメダメ~