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2016/01/13 Wed  00:05
meeting again 8 最終話

「meeting again 8」















ユノのグラスに僕は
ハルビンビールを溢れるくらいに注ぎ込んだ












「どうぞ♪
冷えてて美味しいですよ」






「ありがとうチャンミナ♡ 」







ビールをゆっくりと口の中に流し込むと
ユノは喉をゴクリと鳴らせて






「・・うまいな」




そう一言呟くと
とても幸せそうに目を細めては
少し遠くを見ながらとても静かな笑みを浮かべる


その穏やかな視線があまりに大人の男すぎて
僕はドキッとしてしばらく見とれてしまうほどだった








「チャンミナ?
頬赤いな…
もう、酔っぱらったか?」






「え、あ、まだ酔ってなんか、、
あ、いえ、僕、顔赤いですか?/////」






「うん。
チャンミナ弱くなった?
耳もほら、こんなに真っ赤だし」




そう言うとユノは僕の耳朶を指先で摘まみ
にこにこと笑って






「チャンミナのここ
柔らかくてやっぱり気持ちいいね♪アハ」





「もう///
いきなり耳朶とか摘まないでくださいっ////」





「だって大好きなんだもん♡
チャンミナの耳朶って
ハムハムしたくなっちゃうくらい美味しそうだしね」





「人の耳朶を勝手に食べ物と一緒にしないでくださいっ///」





「あのね
食べるわけじゃないよ。ハムハムするだけ
こんな風に」









パクッ





「ひゃっ////」







いきなり目の前に顔が近づいてきたかと思ったら
僕の耳朶を上唇と下唇で挟み何度かバクバクと動かしては
またすんなり元の席に戻るユノ







「エヘヘ美味しかった♡
これがハムハム♪
でも、食べてないでしょ?」







あまりの突然のことに
大きく目を見開いて僕は唖然とする








・・・・な・・なんなんだ
ハムハムっていったい・・

・・てか、
今度は耳朶を奪われた////









ユノに触れられた耳朶を片手で押さえながら
真っ赤になった頬を膨らませて
照れ隠しにビールを一気に飲み干そうと
グラスに口を付けて勢いよく傾ける







「チャンミナ
グラス空っぽ」






「あ、、、」





自分のグラスが空な事にも気付かずにそのまま
一気飲みをしようとした……

動揺しているのか僕は……////





余計に恥ずかしくなって
罪のないグラスを恨めしそうにじっと睨み付けるけど
赤面が止まらない








「アハハ
相変わらずだなチャンミナは♡
正直で、真面目で
すぐに思ってる事が顔に出るとこ
昔から変わってないよなぁ」






「昔から変わってないって
僕、なんかちっとも成長してないみたいじゃないですかぁー」






「チャンミナは物凄く成長したよ
でも、本来のいいとこはそのまんまって事。
強くなったって思うし逞しい男になったと思う。
チャンミナは最高!」






「それ誉めすぎじゃないですか?
もう酔ってますか?」






「俺が本当の事しか言わないの知ってるだろ?
チャンミナは頼もしいって!
俺さ…お前に本当に感謝してるんだ」





「…感謝だなんて
それを言うならお互い様じゃないですか」






「いや、
お前には時間がまだあったわけだから」





「・・僕は
二人で活動を復活させることが最善だと知ってますから」





「うん、分かってる。
でもね、感謝してるんだ俺なりにね
夢の続きが見れること
今までみたいにチャンミナと一緒に
ひとつひとつを実現させていくことがさ…
それがこの先もずっとずっと俺の夢だから」






「ヒョン……
僕だってそうですよ
ヒョンとだから夢が見れるんだから」





「ありがとう。
チャンミナお前が側にいる事
俺はどこにいても忘れないから…な」






「・・・あ、、
ねえ、ヒョン
さっき部屋にいる時、一度だけ夢を見たって言ってたでしょ
それってどんな夢だったの?」







「聞きたい?」





「うん。」









ユノが「内緒」と言っていた
一度だけ見た夢の話を聞かせてくれた。






ビールを飲み干してグラスをテーブルに置くと
静かな口調でユノは語り出す







「うーん…
あれは東方神起がまだ結成されて間もなかった頃だろうな多分……
メンバー全員でステージの上で何度も挨拶してるんだ。
「アニョハセヨ~東方神起です」 って
何故か皆で手を繋いでね…アハハ」





「へえ~
何だか懐かしい夢ですね
あ、ヒョンが言ってた今までこの挨拶何回言ったかなとか…
これだったんですね!」






「そういうこと。
でね、、
気がつくと一人ずつメンバーが消えていって
いつの間にかステージの上には俺一人だけになっててね。
満員だったはずのお客さんの姿も見えなくなって
挨拶も何度言おうとしても
「アニョハセヨ・・とうほ・・」って
その後が出てこなくてさ
声を出そうとしても言葉にならないんだ」













そんな夢の話だった

ユノは特に切なそうでも寂しそうでもなくて
淡々とした口調で
時には優しい笑みを浮かべながらゆっくりと語った




その続きは

一人ぼっちステージに残されて言葉を発する事が出来ないユノは
諦めかけてステージから降りようと
後ろを向こうとしたその時

「アニョハセヨ~東方神起です。」と
右隣から力強い僕の声が聞こえたのだと…

そしてユノは後ろに向きかけた身体を前に戻すと
隣にいる僕チャンミンと再び手を繋ぎ直して
二人で大きく声を揃えて
「アニョハセヨ!東方神起です。」と
お辞儀をして真っ直ぐに顔を上げると同時に
見えなくなったはずの観客の一人一人の姿が
はっきりと浮かんできたのだと・・








そんな夢をこの数か月でたった1度だけ見たことを
あの時ユノは僕に話してくれた










僕にとってのユノは

変わりなんて他には誰もいない
何にも変えがたい大切な人



ユノが僕を必要としてくれている様に
僕にもユノはかけがえのない存在で

共に歩いていくこと
肩を並べて未来を切り開いていくこと


生涯ずっとずっと隣にいたい人だ





東方神起という場所が僕らにとって
原点であり戻れる場所である様に

そして、そこを愛してくれている人々が
いつもその場所を見つけられるように



僕はユノと守っていきたい











消灯時間になって布団に入り
ユノからプレゼントされた腕時計を外して
枕元に置く

1秒1秒時間を着実に刻み正確に動く時計は
また僕たちの再会の時が近づいている事を知らせてくれていた



真っ暗な闇の中に降り積もる雪の気配を感じる


この雪もきっともうすぐ止むのだろう




太陽が何度でも昇るように
止まない雨はないのだから









眠い・・・



慣れない環境のせいか
最初はなかなか寝付けない日もあったけど

今は床に着くと
ものの数分もしないうちに眠りに堕ちてしまう毎日だ




何でもない普段通りに過ごせるいつもの平和な一日は
とても特別なもので贅沢なものだと
人は忘れてはならない事を僕は今、改めて学習している




今日はもう少しだけ
ユノと過ごしたあの日のことを思い出していたいけど


そろそろ限界かな


睡魔が僕を連れ去りたい様だから







眠る前にもう一度だけ
自分に言おう




僕らの大切な場所


その場所を愛してくれている人々がいる限り
守っていきたい





必ず見つけられるように

そこにいて輝き続けるから





僕達の再会の日が
また笑顔でいられるように












-----------meeting again ---------------








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YUNA

Author:YUNA
ご訪問ありがとうございます☆
東方神起を愛してやまないYUNAと申します
チャンミンのピュアな魅力にどっぷりハマってます♥
ユノが大好きです敬愛しています^^
2人の温かい空気感が大好き
東方神起には夢と希望と幸せを貰っています
他には赤ワインが大好物!!
趣味は?と聞かれると
東方神起と赤ワインと答えてしまいます。どうぞよろしくお願いします(*_ _)ペコリ
コメントはお気軽に♪
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♥I LOVE Changmin♥

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