「meeting again 4」
ちょっとの間、沈黙が続いて
ふと気がつくと
すぅっと冷ややかな空気が流れ出し
さっきよりも部屋の温度が下がっている事に気づく
「寒・・」
ブルルッと二人で身震いをして
顔を見合わせ窓の方に目をやると
白いチラチラしたものがふんわりと風に舞って浮かんでいた
「……あ、雪?」
「寒いわけだなぁ
初雪か?」
ガラッ
寒いと言いながら
ユノは僅かに落ちる粉雪に触れようとしきりに窓から手を伸ばした
今さっき
春が恋しいと言っていたばかりなのに
「アハッ
冷たい~
こりゃやっぱ雪だな」
雪以外の何でもないと思うけど・・
手のひらで捕まえると瞬く間もなく溶けてしまう儚い結晶を
ユノは何度も何度も捕まえては嬉しそうに僕に見せた
「あれ?
止んじゃった・・」
「あ、ほんとだ…
一瞬でしたね。
異常気象ってやつですかね?」
「でも11月だしね
そろそろ本降りになる日も近いんじゃないかな」
雪……
今年はあと何度見るのだうか…
ユノと見る雪はこれが今年は見納めになるのかな…
一瞬だけの雪か・・
さっきのユノのキスと重なって
なんとなく僕はちょっと苦笑してしまった
冬は嫌いな季節じゃない
部屋から外に出たときのギャッブや
ひんやりした感じがわりと気に入っていたりする
ソウルの刺さるような寒さは尋常じゃない日もあるけど
幼い頃からこの環境に慣れている僕にとっては
そんな冬の楽しみ方も十分に知っていたから
・・でも
「春が恋しい」とポツりと呟いたユノ
僕はそんなユノの今の気持ちが少し分かるような気もした
一瞬に舞って消えて無くなった儚い雪は
すっかり霧雨に変わり窓ガラスをしっとりと濡らしていく
音も無く静かに滴り落ちる雫をじっと見詰めていると
呟くようにユノが隣で小声で何かを歌い出した
「……一人きりで眺めた景色はどれも
虚しいだけで…
埋まらない心…
君がいないせいだと気づいた…」
・・・・サクラミチ?
ユノが口ずさんだのは紛れもなくその曲で
途中からの歌詞だった
そのあとを忘れてしまったのか鼻歌に変わり
それもどんどん小さくなっていくから
僕はその続きをやっぱり呟くように小声でハモった
「 離れた時間の分
前よりも深く君を…もっと好きになった」
僕がそっとハモり出すと
呟くように小さかったユノの声は次第に大きくなっていって
まるで雨の一粒一粒を観客に見立てるように
重なった僕達の歌声は
ガラス越しに響き渡り雫の中に溶けていった
桜降る夜に君を抱きしめた
散りゆく世界が止まって映った
君はあのままで
僕もこのままで
だけど手を繋ぎ進んでいたんだ
遥かこの先が見えない道でも
君が笑うなら前に踏み出すよ
だからさあ 歩こう
二人で歩こう
きっと大丈夫
-------------ずっと続いている--------------
愛のポチポチいつもありがとうございます!
更新の励みになってます感謝感激




今日も見てくれてありがとうございます(*^_^*)
ビギシャルに届いたユノとチャンミンからのお手紙
二人共、元気で過ごしている様ですね。
手紙の内容もユノはやっぱりユノで
チャンミンはとことんチャンミンだと思いました(*´ー`*)ウフッ
ユノ、チャンミン今年も身体に気を付けて頑張ってね!
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