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2015/01/30 Fri  19:52
トキを超えて 27話「幻なんかじゃない」



ん…いい匂い







ここはどこ?


ぼくはいったい・・・・



誰か僕を助けてくれたの・・・・?









うっすらとぼやけるブルーの電飾
小さなクリスマスツリーにご機嫌な聴きなれたミュージック
ハミングする鼻歌交じりの歌声

暖かい毛布に包まれて僕は目を覚ます





「・・・・・あ・・・ここは・・」









「おはようチャンミナ
ずいぶん寝たな~
昨夜は一人で飲みすぎたか?
一体ワイン何本飲んだんだ?」





「・・・・・え?」







「酔いつぶれてソファーで寝ちゃったか?
ベッドにも行かないで風邪引くだろ」







「・・・・ユノ・・ユノヒョンなの・・?」






「ん?
寝ぼけてるのかチャンミナ?
どうした?びっくりした顔して」










目の前にいたのはユノだった
ここはいつものユノの部屋






そう


僕は元の時代に戻ってきたのだった








「・・・・・・・うっ・・・
うっ・・・・・
うっうう・・・・・・」




ユノの顔を見るなり僕は
ポロポロと大きな涙の粒が瞳一杯に溢れ出た


ソファーから起き上がり
勢い良くユノの胸に飛び込み力一杯抱き締める






「おいおい!
チャンミナどうしたんだよ?
怖い夢でも見たか?」





「ヒョン・・・・ううっ・・
ごめん僕・・僕・・・・
いなくなって・・・・
いなくなっちゃって・・・ごめん・・」





「チャンミナ?
一体何の夢見たの?
悪酔いでもしたか?」








・・・・・夢・・・




あれは・・・・夢・・・・・・・







ユノは泣きながら必死に抱きつく僕の背中を
ポンポンと優しく撫でると耳元にチュッとキスをする






「チャンミナはずっとここにいただろ?
ごめんな・・俺
昨夜は帰り遅くなっちゃって・・
待ちくだびれちゃったよな・・・・
これ・・・
こんなに色々と用意してくれてたのに・・・」





「ううん
僕こそ・・僕こそ待たせちゃってごめんなさい・・・
本当に・・・本当に会いたかった・・・・・」





「チャンミナ・・・
何かずいぶん会ってないみたいな言い方だなぁ
寂しい思いさせちゃったね」






ユノに会えた喜びと感動と
他にも言葉では言い表せない気持ちが一気に溢れ出て
どうにも出来ずに僕はただユノの胸に顔を埋めて泣いた





「本当にごめんよ・・・
昨日はカフェの手伝いの後
すぐ帰るつもりだったんだけど・・・」




その時ユノの手に包帯が巻いてある事に僕は気づく





「ヒョン!これ怪我したの?」




「あぁこれ実はね・・・」






怪我の事を尋ねると
ユノは昨夜の出来事を話し出した









クリスマスイブ
カフェの手伝いを終え店を出て帰宅しようと
横断歩道を渡り切ろうとしたその瞬間
一台のオートバイが猛スピードで道路を横切り
子犬をはねそうになったと


ユノは咄嗟に道路に飛び込み子犬を助けたけど
既に子犬の身体のあちこちには負傷したあとがあり
そのまま放っておけず動物病院に連れて行き
しばらく付き添っていたそうだ






「それで?その犬は!?」





「それが不思議なんだよな。。。。
ほんの一瞬目を離した隙に病室から消えてさ」




「消えた?」






「うん・・・・
怪我してたからそんなに早くは歩けないはずなんだけどね
確かにケージに入ってたのに・・・
全くその後も見つからなかった」





「どんな?どんな犬でしたか?
白かった?」





「・・・・う~ん・・・
汚れてたからなぁ・・・
元は白かもしれないし・・
でもベージュかなたぶん」





「・・・あ」







もしかしたらその子犬は
チャンドラではないかと思ったけど

・・・・でもそうとも限らない




道路でオートバイにひかれそうだったというのは僕の時と同じだ・・
あの瞬間1985年に僕はタイムスリップしてしまったんだ・・・

でも同じ事をして僕は過去に行ってしまったけど
ユノは行かなかった訳で・・・





・・・というか・・・・

あれはやっぱり夢だったのかな・・・・・







・・・・ユノさん・・・



でも………
ユノさんと過ごした時間がこんなにも鮮明に
今も全てが僕の心に焼き付いている………






夢じゃない

決して幻なんかじゃなかった









「そういえば
何となくチャンミナに似てる子犬だったかな.....
初めて会った気がしなかったよ
病院連れて行く時も俺の顔ずっとじっと見てさ.....
遠い昔に会ってる様な。。。なんていうかな
不思議な感じがした。。。
あいつどこ行ったんだろう.......」






「鍵・・・・
ケージに鍵はかかってましたか?」









チャリン









ユノが身体を少しずらすと
音をたててポケットの中から何かが転がり落ちた

僕はそれを見て
胸がミシッと減り込んだ様な
息が詰まる感覚に襲われて固まった





「・・・・・・・これは」







「あぁこれ
その犬が付けてたんだよ
ケージにこれだけが残されててね
変わった首輪してるよなぁ。。。。
アンティークな今どき珍しいデザインだよな
アクセサリーかな?」






それはユノさんがあの日
露店で買って僕にプレゼントしてくれた
あのネックレスと同じ物だった







「あ、そうそう
ケージには鍵がかかってたんだよ!
おかしいだろ?
一体どこから出たのかって病院内でも大騒ぎだったよ」










チャンドラだ・・・・・・







ユノが保護して病院に連れて行って消えた子犬

それはチャンドラだと僕は確信した













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チャンミンのピュアな魅力にどっぷりハマってます♥
ユノが大好きです敬愛しています^^
2人の温かい空気感が大好き
東方神起には夢と希望と幸せを貰っています
他には赤ワインが大好物!!
趣味は?と聞かれると
東方神起と赤ワインと答えてしまいます。どうぞよろしくお願いします(*_ _)ペコリ
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