「はぁっはぁっ~~~
はあぁーーーーーっっ
ラスト3回!!」
腹筋97回目
ラストスパークになればなるほど
物凄い勢いでスピードを上げていく
「きゅうじゅうはち、きゅうじゅうきゅう
よーーーしっ!!
ひゃーくーーー!!!」
100回を達成すると
ユノはベッドにバタンと倒れ込み
滝のような汗を流しぐったりと大の字になった
「ヒョンお疲れ様でした」
僕はベッドから降りて
冷蔵庫の中のペットボトルの水とタオルを取りに行き
蓋を開け水をタオルに少量含ませて
汗ばんだユノの身体をポンポンと拭いていく
「ひゃ~~冷たくて気持ちいい~~
ありがとうチャンミナ♡」
「水分補給もしっかりしてくださいね」
残った水のボトルにストローを差し込んで
横になっているユノに差し出す
「サンキュー」
「シャワー浴びますか?」
「うん、じゃそろそろ支度するか」
「はい」
僕は自分の荷物をトランクにに詰め込み
ユノの後にシャワーを浴びて身支度を整えた
「チャンミナ
傷は?もう痛くないか?」
「あ、はい
もう大丈夫ですこれくらいならバンソウコで」
「どれ?見せてみろ」
僕に対しては心配性なユノ
ダンスの練習中も自分の足は傷だらけなのに
いつも僕の事ばかり気にかけてくる
「うん、大分良くなった
チャンミナはいつも治りが早いな」
「はい
ヒョンが手当てしてくれたおかげです」
ユノはにっこりと笑って
バタバタと身支度を整え出す
「よし、完璧だ
じゃチェックアウトするか」
「忘れ物ないですか?大丈夫?」
「うん、無いと思うけど...」
キョロキョロと自分の周りを見回すユノ
ハーフパンツのポケットに手を入れる
「あっ携帯がない」
バタバタと布団をめくり
方々を探すが見つからない
僕はユノの携帯に電話をしてみる
するとユノの黒いリュックから着信音が微かに鳴り出す
「この中みたいですよ携帯」
「あっほんとだ!
あれ~
俺、無意識に閉まっちゃったのかなぁ」
リュックを逆さまにして中の物を全てソファーの上にぶちまける
散乱した荷物はグチャグチャで
服も丸めてそのまま入れたのか
しわだらけのシャツの中から携帯がポロリと出てきた
「あったあった!良かった~」
そして荷物を鷲掴みにして
またグチャグチャにリュックに詰め込んでいく
......はぁ.....やっぱり信じられない.........
「ヒョン!
かしてくださいっ」
「え?チャンミナ?」
見ていられなくなった僕は
荷物をもう一度中から取り出して丁寧に並べ
衣類をたたみ再度リュックに順番に詰めていく
バラバラになっているサプリメントは袋にまとめて
リュックのポケットに入れておいた
「はい出来ました」
「おっ、ありがとうチャンミナ
チュッ♡」
「もうっ////」
2人の荷物が少ないため
ホテルのポーターは呼ばずに僕達はそのままロビーまで歩く事にした
「いいホテルでしたねここ
何だか名残惜しいです...」
「うん
最初は部屋までエラく遠いからビックリしたけどねアハハ」
「ですよね
僕迷いそうになっちゃいましたアハ」
しばらく歩くと昨夜の丘の前を通り過ぎる
「あ、ここ...
昨日星が綺麗だったとこですよね」
「う~ん
昼と夜とでは全く違う世界だな
星のひとかけらも見えないし
昨日の事が夢みたいだ...」
昨夜のこぼれんばかりの星空の風景が蘇る
「あんな星空.....
しばらくもう見れないんだろうな....」
ユノは澄み切った青空を見上げる様に
遠い目をしてポツリと呟く
「うん.....
でも、ほら
星はいつでもここにありますから」
「ん?」
僕は手首を小刻みに揺らしながら
星のブレスレットを空にかざす
「星のブレスレットかぁ.....
これも昼間見るとやっぱり普通のブレスレットだな...アハハ」
「違います!」
「チャンミナ?」
「普通じゃありません
ヴァンパイアに空から捕まえてもらったお星様
どんな星よりも美しくて
僕の宝物だから」
「.......チャンミナ」
ユノは目を細めて僕をきつく抱きしめる
「あ......ヒョン?」
「.......ったく
お前ってやつは.....」
ユノは僕の頭をクシャクシャッと撫でると頬ずりをして
何度も何度も愛しげに髪にキスをした
「ありがとうチャンミナ」
僕はコクンと頷いて
ユノの手をとり強く握り締め
肩を並べてまたゆっくり歩き出す
.............ユノ......
僕の一番の宝物はあなたです
つづく
(この物語はフィクションです)
愛のポチポチいつもありがとうございます!
更新の励みになってます感謝感激




いつも読んでくれてありがとうごじゃいます<(_ _)>
お話の2人はかなーりまったりモードですけど
ようやくチェックアウトに向かいます
2日間の出来事を何日かかって書いてるんでしょうね私^^;;
TREE祭り今晩あたりDVD見る方も多いかもしれないですね^^
深夜は雨戸閉めましょうね
網戸じゃねーですよ(・∀・)ノ
2人は前日に来日でしょうかね
早く元気な顔が見たいです
ユノ、チャンミン待ってるよ!
- 関連記事
-
スポンサーサイト