しばらくすると
ユノがシャワーから上がり部屋に戻ってきた
僕は寝たふりをして目を瞑る
バサッ下半身に巻いていた濡れたバスタオルを
そのままソファーに放り投げ
冷蔵庫からドリンクを取り出し
全裸でウロウロするユノ
バタバタバタ部屋を行ったり来たりして
あまりの落ち着きの無さに
薄目を開けて見てみると
身体はほとんど拭かれていなくて
洗い晒しの髪の滴は胸元に流れ落ち
床もびしょびしょに濡れ放題
その上をスリッパで滑るように歩いている
我慢出来ずに僕は
「ヒョン!
ちゃんと身体を拭いてくださいっ」
「え?
あぁチャンミナ起こしちゃったか?
ごめんごめん」
「何か探してるんですか?」
「うん、
栓抜きってどこにあんだろ?」
それを探すために
身体も拭かないでウロウロしてたのか........
「着替えてからでもいいんじゃねぇですか?」
「そうなんだけど、、
凄く喉渇いちゃってね」
僕は立ち上がり
冷蔵庫の上に置いてある栓抜きをユノに渡す
「はい」
「あれ?ここにあったのぅ??
ぜっんぜん気がつかなかった!」
「冷蔵庫にドリンクが入ってるんだから
それに使うものは
大抵その近くにあるものです」
「なるほど!さすがチャンミナ
サンキュー♪」
栓抜きでオレンジジュースの瓶の蓋を
即座に開けてゴクゴクと一気に飲み干す
「あ~~~~
ンまっっ!!」
......
オレンジジュース1本で
こんなに幸せそうな顔する人も珍しい....
よっぽど喉が渇いてたんだな....
「ヒョン
ここに今日と明日の下着置いておきます」
ソファーの上に小さくたたんだトランクスを
二枚重ねて置いておいた
「お、ありがと♪
やっぱ履かなきゃダメかな?
なんか今気持ちいいから
このままでいたいんだけど」
「履いてくださいっ」
「はい」
しぶしぶトランクスを履くユノ
すっかりヴァンパイアから人間に戻った姿は
やっぱりいつものユノだった
ソファーに放り投げられたバスタオルを片付けて
僕は再びベッドに横になる
ユノは反対側のベッドの端に座り
「チャンミナ」
「何ですか?」
「煙草1本吸ってもいい?」
そういえば昨日
ベッドで吸うって言ってたっけ.....
「1本だけならいいです」
「悪いな」
そう言うとうつ伏せになり
煙草を1本取りだし火をつけて
ゆっくりと吹かしながら
携帯を片手でいじる
「チャンミナ」
「何ですか?」
「明日の朝...
ていうかもう今日なんだけど
何時ごろ起きる?」
「9時くらいでいいんじゃないですか」
「そっか
じゃ、アラームかけとくか」
「僕のやっておきましたから大丈夫です」
「まぁ、一応こっちもやっとくか
念には念をと。。」
ユノは起床時間にはとても几帳面だった
僕達は仕事上
いつもタイトなスケジュールで
早朝出勤や移動は日常の事
どんなに前日が深夜になろうとも
翌日にはしっかりと決められた時間には起床しなければならない
「よし!
これでOK!」
アラーム音を大きく鳴らして確認をすると
ユノは部屋の電気を消して
枕元の小さな灯りだけを点けた
それからも
携帯をいじっては寝返りをうち
ため息をついてみたり
鼻歌を小さく歌ったりしている
「眠れないんですか?」
「あ、ゴメン
なんか今日ってさ
朝からずっとゆっくりしてたせいか
特別に身体使ってないから
疲れてないっていうか」
ユノと僕は普段から
身体を作る事がとても重要で
常日頃からトレーニングをして鍛え上げ
スポーツ選手同様
ちょっとやそっとじゃ悲鳴を上げない
体力づくりをしている
それでもワンステージが入れば
そのスタミナはほぼ使い果たされる程減少する
僕もそれなりに
体力には最近自信はあるが
ユノのスタミナと言ったら
それはもう並大抵なものではなかった
それを思えば
ここに来て今朝はゆったりと過ごし
睡眠もたっぷりととったのだから
体力が有り余っていて
眠りにつく事が出来ずにいるのも理解が出来た
つづく
愛のポチポチいつもありがとうございます!
更新の励みになってます感謝感激




今日も読んでくれてありがとんごじゃいますm(__)m
二人の長い夜が続行中でございます。
そして今晩ようやく家に
TI AMOがやってまいりました( ;∀;)
長かった........
もう忘れかけていたのと夜だったせいもあり
ピンポーンと宅配が来ても油断してまして
家の人が玄関先で受け取ったんですけど
「米届いたみたいだけど」と言われピンと来なくて
米頼んだっけかなぁ?とか思いつつ
段ボール開いてみて心の中で大絶叫( ;∀;)
「何だった?」と聞かれ
「米」と答えて
自分の部屋にこっそり運びました
ああ早く一人になりたい(*´ω`*)
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