チャンミン yes!

少し長い時間


冷たいシャワーを浴びて
身体も気持ちもすっきりさせた



化粧もすっかり落とし

肩がおちる薄手の大きなTシャツに
膝小僧の出たショートパンツ

頭の上から大きなバスタオルを被って


ハナヨメからすっかり
元のシムチャンミンに僕は戻った




バタン





「長くなっちゃいました」



ユノはにっこり笑って



「おお～～
すっかり戻ってるな～」



「当たり前です
これが本来の僕なんですから」


濡れた髪をタオルで拭きながら
口を尖らせて頬を膨らます




「でも可愛いのは変わらないな」



「可愛いって....
僕、男ですよ？」



「知ってる
チャンミナはどっから見ても
かっこいいイケメンだ！」



「イケメンかどうかは
人によるかもしれないけど.....
男が男の事を可愛いとか
あんまり言わないですよね？」



「仕方ないじゃん
チャンミナはめちゃくちゃ可愛いんだから」




「めちゃくちゃって.....」



ユノはすっくと立ち上がり
握手をする様に左手を差し出す



「おかえりチャンミナ」



「ただいま....」




僕は立ったままその手を握る



「さっぱりしたか？」


「はい....まぁ......」




「じゃ、行こうか」



「え？」



握った手を引き寄せたかと思うと
その手を自分の首元に回して
ユノは僕の身体をひょいと抱き上げる




「え....あの....ヒョン？」



そのままドアを開けて部屋の外に出ると

ユノは黙ったまま
ホテルの敷地の暗い庭園を歩いていく



「ヒョンどこに行くの？」



何も答えないユノに
僕は少し不安を感じて



「ヒョン、おろして
僕、おろしてください」


身体を横に揺らして
無理やり降りようとするが
がっちり抱きかかえられたユノの腕からは
逃れることが出来なかった


僕は周りをキョロキョロしながら
不安そうにしていると

数分歩いたところで
少し小高い丘の上に立ち止まる



「ついた」




え.......


ここはいったい？







つづく

---

（この物語はフィクションです）

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テーマ : 東方神起   ジャンル : アイドル・芸能