パーティーが終わったのは23時を過ぎた頃
結局僕達はラストまで楽しんだ
部屋に戻ってからしばらくの間
僕とユノは余韻に浸り
着替えもせずに並んでソファーに座りながら
今夜の楽しかった出来事を夢中で語り合った
「チャンミナのハナヨメ最高だったなぁ
や～
ほんと俺、鼻高かったー」
「そうですか？
僕、でも実は男って
バレバレじゃなかったですか？」
「いやいやいや
じぇったいに皆、女だと思ってたって！」
「こんな大きい女の人いねーですよ～」
「てかさ、
チャンミナ最初は嫌がってたけど実は
満更でもなかっただろ？」
「は？嫌に決まってるでしょ
仕方なく僕はハナヨメになったんですよぉ
ヒョンにドレス着せるわけにはいきませんから！」
「うんうん
チャンミナは素晴らしいと思うよ～
そこまでやりきるってほんと格好いいよ！」
「そこまでって？」
「ちゃんと綺麗に処理までしたんだよな
ア・ソ・コ」
うっ.......
バレてた...のか.....
ビスチェタイプのウェディングドレスは
胸元や脇が露になる
お世辞にも僕は毛深く無い訳ではない
だから少し気になって
実は前もって
自分で脇毛と胸毛の処理を済ませておいた
そもそもハナヨメに脇毛や胸毛があるなんて
あり得ないだろう
胸毛は潔く全て剃り落とし
久しぶりに僕の胸元はツルツルになった
脇毛に関しては
まさか全て処理をする訳にはいかないから
ハサミで限界まで短めにカットをして
分かりにくい様に薄めに仕上げ
ベヒーパウダーを叩きこんでおいた
それでもやっぱり僕のは濃くて....
パーティー中は
なるべく腕を上げる事は控えていたつもり
今回ほど女性が無駄毛を気にする気持ちが分かった事はない
「ヒョン
気づいてたの？」
「何年一緒にいると思ってんだよ
チャンミナの身体の事は
俺はだいたいわ・か・る・の」
「ヒョンってば.......(照)」
そんなにいつも自分の身体が見られているのかと思ったら
少し恥ずかしい気がしたけど
同時に嬉しい気持ちもあり
僕は僕の身体をもっと磨かなければと思った
「しかし、あのドラえもんの仮装はないよなぁ～」
「ただの着ぐるみでしたよね！
しかも、ドラえもんに似てなかったし」
「そうそう
俺、てっきりタヌキかと思っちゃったよ～」
「かなり暑そうでしたよねぇ」
「途中プールに飛び込んでたもんなぁ
重かったのかそのまま這い上がってこれなかったけどアハハ」
「ガードマンらしき人に助けられてましたよね！」
「あのままプールに飛び込むってありえないよなぁ～～」
「お、そういうヴァンパイアも
プールにそのまま飛び込んだじゃねぇっすか～」
「あ、あれは別だろ！
俺あの時必死だったんだぞ～」
「でも、せめて上着脱ごうとか思わなかったですか？」
「あの時はマント脱ぐ余裕しかなかったな
うん」
「なんだかんだ今夜のパーティー
ヒョンが一番目立ってたんじゃないですか？
ダンスはきまってたし
スカウトはされるし
おまけにあんなずぶ濡れで
ショータイムに登場しちゃって
主役より目立ってましたよ」
「俺が助けに来て嬉しかったろ？」
「ずぶ濡れで登場した時
酔っぱらって転んでプールに落ちたのかと
僕思っちゃいました」
「なんだと～～！」
ふざけて笑いながら
お互いの両腕を掴んだまま
ソファーの上で転げ回る
縺れ合って時々ユノの唇が僕の頬に触れた
アルコールか入ると笑い上戸になる僕
いつもよりテンションが高くなり
楽しくてたまらない
仰向けになって笑いっぱなしの僕に
ユノは上から僕を見るようにして
「幸せだな」
「うん。楽しかったですね
僕、今日の夜のこと一生忘れません」
「俺、ここに来て良かった」
「僕も良かったです」
「ここに来て？」
「ヒョンがここに来てくれて」
何もかもが気持ちのいい夜だった
普段言葉に出来ないことも
今夜ならなんとなく
素直に言えるような気がした
「あの....
さっきのキス.....」
「ん？」
「あれは、ショータイムのお約束なんですよね？」
「そうみたいだな
実際には王子とマダムのキスって言ってたかな」
「そう...ですよね....」
今夜のパーティーでの
ユノの僕に対するあのキスは
あれはやっぱり
パフォーマンスのひとつだったのかもしれない
それでも僕には
おそらく一生忘れることの出来ない
心に焼き付くシーンとなった事は紛れも無く
ここを離れても
また思い返す時がきっとあるのだろうと
窓から見える星を眺めながら
僕は
自分自身に予想をした
つづく
（この物語はフィクションです）
愛のポチポチいつもありがとうございます！
更新の励みになってます感謝感激
さていよいよ「夜警日誌」スタート！
こちら→
公式サイトMBC→
FacebookＶサインのユノかばええですね～
ユノの台本がかなり年季が入っているように見えますが
何度も何度も読み返したんでしょうね。
意気込みがこれだけでも伝わってきます
ユノファイティーン！！！
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