チャンミン yes!

「チャンミナァ！チャンミナァー！」


反対側のプールサイドでユノが叫ぶ

しかしその声は届かない


僕は大男のサタンに必死で抵抗をした

「放してください！放して！
放せ！」


するとサタンは小さな声で

「ダイジョウブ、ツイテキテ」


「言葉わかるの？
これ何なんですか？」


「イイカラ
イマワダマッテツイテキテ
ネッ」


「え？でも.....」


サタンの話し方や声を聞いていると
どうやら悪い人ではなさそうだ


ふと気がつくと
何故か僕達のところにスポットライトが当たっている


一体これって....




「チャンミナ、今行くからな！」


ユノが走ろうとしたその時

再び肩をポンボンと叩くスタッフ


「ダイジョウブデス
コレワ、ショータイムデスカラ
アンシンシテクダサイ」


「ショータイム？」



「ハイ
マイトシ、ヨリウツクシイマダムガ
エラバレマス」


スタッフの話しによると
どうやらこの騒がしいハプニングは
このパーティーでは
毎年恒例で行われているサプライズだそうで


毎年、より美しい女性のゲストが
一人だけ選ばれるらしく

サタンに連れ去られたマダムを
王子が助けるというショータイム

既にそのショーはもう始まっているとの事

ゲストは皆
リピーターばかりなのでこの事は承知済み


だから連れ去られていく僕を見ても
誰も不思議には思わず
笑いながら見ていた訳で

ステージサイドには
サタンと対決する王子がスタンバイしている


「そんなショータイムがあるんですか？
なんかリアルだなぁ～」


「ハイ、
ヨリリアルニスルタメニ
マダムニワ
ジゼンニシラセナイヨウニシテイマス」


「 そうなんですか～
しかし大丈夫かなぁ....
びっくりしてるだろうなぁ......」


そんな話しをユノとスタッフがしているとは知らない僕


このサタンの仮装の人

悪い人では無さそうだけど
やはり不安でいてもたってもいられなく
一瞬の隙をみて走って逃げようと思った矢先


剣を持った王子がサタンの前に現れて
何かを叫び始める

音楽が変わり
スポットライトが一斉に王子に集中する


「え、、
もしやこれ、これって、、
何かのショー？」


あまりのわざとらしい演出に
さすがに僕も自分の置かれている状況にやっと気づく


ミュージカル風な流れ

大げさなジェスチャーと棒読みなセリフで

サタンは僕を渡してほしければ自分と戦えと言っている様だ

周りからは歓声が沸く
そして僕を挟んで二人の熱い戦いが始まった



一方、ユノとスタッフの会話



「ショータイムは
戦って王子が勝ってめでたしですか？」



「ハイ、オウジガカチマス」


「そうなんですか～
でわ、ゲストは連れていかれるだけなんですね」



「ハイ
カッタオウジガサイゴニ
マダムトキスヲシマス」



「えっ！キス！？
キスするんですか？？」



「モチロン、
ホントウニスルワケデワアリマセン
アクマデ、ヤッタフリデ、、
ア、アノ、、」


王子とキスと聞いた瞬間

最後まで話をきかずに
一目散にステージに走っていくユノ


ステージでの戦いはピークに達していて
今にも王子がサタンを倒す寸前


「だめだ、間に合わない」


ユノはヴァンパイアの衣装のマントを脱ぎ捨てると

そのままプールに勢いよく飛び込んだ








つづく

---

（この物語はフィクションです）


愛のポチポチ更新の励みとなっています
心から感謝しておりますありがとうございます






ユノヒョン

果たしてチャンミンと王子のキスを
止めることが出来るでしょうか

皆様、しゅてきな週末を(*´∀｀)

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テーマ : 東方神起   ジャンル : アイドル・芸能