散々プールで水と戯れたあと
並んだ二つの白いチェアーに横たわり
僕達は南国の午後をまったりと過ごした
「結構、日差しがきついですね」
「チャンミナこれ塗って」
「えっ、、」
サンオイルを差し出して背中を向けるユノ
「たっぷり塗ってね」
「あ、はい...」
....
男が男の背中にオイルを塗るって
なんだか変な感じだよな...
まぁ考えすぎか......
オイルを手のひらに少量ずつとり
ユノの肩から背中にかけて満遍なく丁寧に
塗り上げる
「はい、いいですよ」
「サンキュー
じゃ、こっちもお願い」
今度は前向きになる
「えっ、前もですか??
前って自分で塗れるんじゃないですか?」
「ついでだよ
つ、い、で、」
ついでって......
「お願いしまーす♪」
そう言って胸を僕の目の前に突き出す
とりあえず言われるがまま肩、腕、胸の辺りまで塗っていくが
これって
見た目絶対、おかしな図だよな...
「きっもちいい~
チャンミナも塗ってあげるから背中向いて」
「えっ、あ、僕はいいです」
「遠慮すんなって~
お互い様だろ!ほら」
お互い様って.....
もはや強引に背中を向けさせられた
ユノはサンオイルを大量に僕の背中に豪快にふりかけると左手で刷り込むように撫でながら塗っていった
「チャンミナの肌ってほんと滑らかだよなぁ
柔らかいや....
女の子でもこれだけの肌の持ち主ってなかなかいないんじゃない?」
「あの...ヒョンも綺麗だと思います」
「いや、チャンミナほどじゃないよ
俺のはわりとゴツゴツしてるしさ」
「それがいいんです」
「そっか?
背中ってあんま自分じゃ見れないとこだもんな
でもチャンミナにそう言われると嬉しいよ」
「あ、もういいです
ありがとうございます」
「よし、背中完了!
じゃ、今度は前向いて」
「え、ま、前はいいですよぉ」
「なんだよ、遠慮すんなよ~
ついでだよ、つ、い、で、」
ついでって.....
やっばどう見てもおかしな図になると思うし.....
「ほらっ」
またまた強引に前向きにさせられ
大量に僕の胸板辺りにバシャッと豪快にオイルをぶちまけるユノ
大きな手のひらで胸からお腹の辺りまで円を描く様に塗っていく
ユノの指先の摩擦が何とも言えない感触で僕の肌を撫でる
時々変な気分になりそうで
僕は身体をクネクネさせた
「も、もういいですよぉ!
あとは自分でやりますから」
「なんで?ここくすぐったい?」
「いえ、その、だからもういいですって!」
「もしかして、チャンミナってさ」
「は?」
「凄く感じやすいんだな」
「な!....
なに言ってるんですかぁ!
感じてなんてねーですよっ」
「まぁまぁいいからいいから
照れない照れないあーはーはー」
「照れてなんかねぇっっ!」
僕は顔を真っ赤にして言い張った
その時
「アノ....スイマセンガヨロシイデスカ?」
ホテルのスタッフが二人
プールサイドにやってきていた
スタッフの一人はクーラーに入った冷えた白ワインに炭酸のビンを抱えて
もう一人は底の深い縦長の銀の器を持っている
「オソクナッテモウシワケアリマセン」
この人達....いつからいたんだろう......
今までの二人のやりとりを見られていたのだろうかと思ったら僕はかなり恥ずかしかった
「コチラオモチイタシマシタ」
「あ、どうもありがとうございます
ここに置いてください」
「イカガデスカ
クツロゲテイラッシャイマスカ?」
「はい、ここいいホテルですね」
「アリガトウゴザイマス
モシヨロシカッタラコチラモドウデスカ?」
そう言ってスタッフが一枚のフライヤーを差し出す
内容を見てみると
どうやら今夜ここのプールサイドでホテル主催の仮装パーティーがあるとのこと
宿泊者には衣装を貸し出してくれて
ドリンクも全て無料で軽食も出るという
参加条件は勿論「仮装」
ユノはそれを見てすかさず
「面白そうですね!
是非、参加させてください」
「アリガトウゴザイマス
デワ、ノチホドクワシイパンフレットヲオモチシマス」
「オフタリニシアワセアレ」
そう言ってスタッフは立ち去った
「面白そうだよな!」
「うんまぁ..
でも、仮装って一体どんなんですかね?」
「パーティーだから正装な感じなやつじゃない?なんかすっごく楽しそうだし」
「そうですね
ちょっと違う自分になるっていうのもいいかもしれないですね」
予想もしていなかったパーティーの誘いに僕達はワクワクした
「ところで
これもチャンミナが頼んでおいたの??
これ何?」
スタッフの持ってきた、銀の器を指差して
不思議そうな顔でユノが言う
「蓋、開けてみてください」
縦長で底の方が丸くなっている不思議な形をしたその器
蓋を開けてみると中には沢山のフルーツが盛られていた
「うわぁぁ!なんだこれすっげ~~」
「喉渇いたでしょ?」
「チャンミナこれいつ頼んだの?」
「プールに入る前です」
「ちょうど喉カラカラだったんだよー
凄いなぁ~チャンミナ!
気がきくぅ~」
そう言って思いきり抱きつくと
僕のほっぺにチュッとキスをした
僕は少し後ろに身体を反らすものの
満更でもなくそのキスを心地よく受け止める
南国のフルーツはどれも色鮮やかで
初めて見るような物もいくつかあった
「ヒョン上から順番に食べていきましょう」
「そうだな
せっかくだから初めましてのフルーツも食べてみるかな」
そう言いながらもユノは
マンゴーやパイナップル、メロン、スイカなど普段食べ慣れているものばかり口にしている
そして器が半分以下に減った時
底の方から赤いものが見え出す
ユノはそれに気づくと
「ん?」
「んんんん??」
僕は横に顔を向けながら今にも笑いそうになる口元を手で押さえた
「イチゴだっ」
大声でユノは叫ぶと
「チャンミナ!イチゴ!
底の方にイチゴがいっぱいあるよ!」
僕はにっこり笑って
「楽しみは最後にとっておきました」
ユノは嬉しそうに満面な笑顔で次から次へとイチゴを口の中に入れた
「ヒョン美味しい?」
「旨い!物凄く甘くて美味しい~♪」
実は盛り合わせには特別な注文をつけておいた
フルーツには少し細工をして
一番下にイチゴを敷き詰めて見えないようにと頼んでおいた
まさかこんな変わった器に入ってくるとは思わなかったけどまずは作戦成功
僕なりのユノへの小さなサプライズだった
無邪気にイチゴをほうばるユノ
見ているだけで
とても幸せな気持ちになった
「ありがとうチャンミナ」
「あ、はい」
「チャンミナもイチゴ食べて
はい、あーん」
真っ赤なイチゴを一粒
人差し指と親指で摘まんで僕の口の中に入れる
「あーーん」
大きな口を開ける僕
その甘酸っぱさに目尻と眉毛が下がる
「俺にも俺にも!」
僕の方を向いておねだりするユノ
一番大きな瑞々しい一粒を摘まんで僕はユノの口の中に運んだ
「ンま~~っ♪♪」
両手で頬を押さえながら顔をプルプルさせて美味しさを噛み締めるユノの姿はとても可愛らしかった
「ごちそうさま~」
大好物のイチゴを食べ終わるとユノは満足そうに炭酸水を飲みながらチェアーにゴロンと横たわる
僕はキンキンに冷えた白ワインを口に含みながら
家から数冊持ってきた本を並べてその中の1冊を手にとり
サングラスをかけてページをめくる
ユノは暇そうに携帯をいじってはメールやゲームをしたりしていた
そういえば
あれからあの女性からの連絡はない
思い出せばまた気持ちは辛くなるけど
ユノと過ごす今のこの時間を
僕は大切にしようと思った
つづく
(この物語はフィクションです)
愛のポチポチいつもありがとうございます!
更新の励みになってます感謝感激




毎日クソチアーですね~
皆しゃん体調大丈夫ですか~
中国の番組収録でチャンミンが少し見れましたね^^
ユノが痩せたのかチャンミンのガタイが更に鍛えられてるのか
2人並ぶとチャンミンがめっちゃでかく見えました^^;;;
ヘアスタイルはあのままキープしてる感じでしたね。
とりあえずはお元気そうで何よりでございまふ(o´∀`o)ノ"
- 関連記事
-
スポンサーサイト