ユノの腕の中に包まれて僕は静かに目が覚める
壁に掛けてある時計を見ると
既に昼を過ぎていた
ユノの顔を覗いて
抱きしめている手をそっとほどいて
ベッドから降り
ゆっくりとソファーに腰掛け
まだ夢の中にいるユノをそこからじっと見詰める
柔らかい日差しがカーテン越しに揺れ
きらきらと眩しい光りが
彫刻の様な美しいユノの背中の溝を照らす
その幻想的な美しさに僕はしばらく見とれた
しかし...
こうまじまじ見るとユノの身体って本当に逞しい...
肌も...綺麗だよな....
長年一緒に過ごしてきたけれど
改めてこんな風にじっくり見るのは初めてだった
ベッドの上のユノは
少しうつ伏せぎみに斜め下を向いて
足は「く」の字に丸めている
僕の頭をずっと支えていた腕はまだそのままだ
頭の天辺から足のつま先まで
僕はユノの身体を嘗め回す様にゆっくりと眺めた
すると
あろうことか僕のある部分が反応する
「うっ.....えっ.....うそ
や...ばい........」
慌てて両手でそこを押さえる
「ま、まじで.....?」
男が男の裸を見てムラムラする事なんてありえるんだろうか
いや、今まで他の男の裸を見てこうなった事は一度もない
ある訳がない
しかし確かに今そこは反応している
ユノを見てこうなったの......?
ユノの事をいやらしい目で見ているとか......?
まさか...
僕は一体.......
どうしちゃったんだろう.....
考えれば考える程
反応は更に極致に達する
「う....運動...するか..」
このままでは収まりがつかなそうだった僕は
気分を切り換えるためジョギングに外に出た
ホテルの周りを3往復
無我夢中で全力で走り続ける
昨夜のアルコールが残っていたせいもあり
いつもより息切れが激しくバテるのも早かったが、お陰で気分はすっきりとした
こういう時は汗を流すに限る
部屋に戻り
そのままバスルームに直行してシャワーを浴びているとドアをトントンと叩く音がする
シャワーを止めてドアを少し開けると目の前にはユノが立っていた
「ヒ、ヒョン!
起きたんですか?
て、てか、そこで何してるの?」
「目が覚めたらチャンミナがいないからさ」
「あ、はい、
僕もう出ますから」
「俺も一緒に入っていい?」
「なっ、なに?!
え、っ、あ、ちょ、ちょっとまって」
「背中流してやるよ」
「え、せ、せなか?
ぼ、ぼく、あの、もう出ますからっ、、」
バタバタと慌てて
持っていたシャンプーを下に落とす
「あーはーはーは
うっそだよ~
チャンミナゆっくりシャワー浴びな」
焦った......
強引に入ってくるかと思った....
シャワーを浴び終わりしばらくして部屋の方に戻るとユノは
「早かったな
じゃ、俺も浴びてくるか」
そう言ってその場でトランクスを脱ぎ捨ててバスルームに向かった
なっ.....なんでここで脱ぐんだ. ...
ふとソファーの右下に目をやると
昨日着ていたユノの服が無造作に山積みになり脱ぎ捨ててある
しんじられない..........
呆れて僕はその山積みの服を一枚一枚たたみ出す
そして、今脱ぎ捨てていったトランクスも小さく丁寧にたたんだ
なんで、僕...
こんなとこまで来て
ユノのパンツたたんでるんだろ.......
自分でも納得がいかなかったが
とりあえずたたんだ衣類をソファーの横に整理して
今日着るであろう服をハンガーに掛けた
バスルームの外には新しい下着をバスタオルと一緒に重ねて
その横に歯磨きセットに綿棒
髭反りに必要なシェーバーとクリームを分かりやすく並べて揃えて置いておいた
ユノがシャワーを浴びている間
僕はベッドのシーツをぼんやりと見ながら
今朝のユノのぬくもりを思い出していた
二人で寝ていた場所を指でなぞってみる
その部分に自分の頬をそっと当てると
そこにはまだユノの匂いがした
その瞬間
「チャンミナ何してんの?」
「あ"、え、、あ、
ヒ、ヒョンもう出たんですか??」
「うん」
早い.......
今入ったばっかじゃないか......
「ねえ、何してたの?」
「え、いや、別に
シーツを整えていたとこです!」
僕はどぎまぎしながらシーツをパンパンと引っ張り
ベッドメイキングを始めた
「ふう~ん
ほんとチャンミナはきっちりしてるよな
ホテルの人が後からやってくれるんじゃない?」
「そ、そうだけど、
一応整えるくらいしておかないと
だいいち、男同士でひとつのベッドなんて
変に興味持たれるかもしれないし」
「変にって?」
「もう.....いいです」
トントン
部屋のドアを叩く音が聞こえる
「メイキングきたか?」
「あ、違いますよ
外出してからにしてほしいってフロントに言っておいたから
メイキングじゃないです」
「じゃ、なんだろ?」
「ちょっと待っててください」
ドアの外に出て僕は厚手の器を二つ受け取り部屋に戻ってくる
不思議そうな顔をするユノをチラッと見て
少し満足そうに僕は胸を張り
「お粥です」
「えっ、チャンミナ頼んでおいたの?」
「はい
さっきフロントに電話して頼んでおきました
昨夜はあれだけ飲んだんだから
胃に優しくしてあげないとだめですよ」
そう言って煮えきった熱いお粥を
器から別皿にスプーンで少しすくって
ふぅ~ふぅ~と息をかけて冷ます
そしてあらかじめ持参してきたお茶をリュックから出し
カップに入れ沸かしていたお湯を注ぐ
「これ何?家から持ってきたの?」
「高麗人参茶です
二日酔いには物凄く効き目があるんですよ」
そう言って
ティッシュで底を拭き取りながら
お茶をユノの前に置く
「あの....ヒョン
とりあえず服を着てください」
相変わらずトランクス一枚のままのユノ
「あ、そうだな
俺の服は~
服は、えっと」
「そこにまとめてあります」
「おっ、チャンミナたたんでくれたの?
サンキュー
あ、パンツとバスタオルもありがとな」
「今日着る服はそこのハンガーに掛けておきました」
「お~
気がきくね~さすがチャンミナ♪」
そう言って立ち上がり服をハンガーから鷲掴みにとると
僕の選んだストライプのシャツと白のハーフパンツを履いてまたソファーに座った
「お茶
火傷しないようにゆっくり飲んで下さいね
あ、お粥もそろそろいい頃だけど
まだ熱いから気をつけて少しづつ食べてください」
「あのさ」
「はい?」
「チャンミナってやっぱ俺の奥さんみたいだよな」
「勝手に人を女にするんじゃねーです」
「うん、分かってる分かってる
チャンミナは立派な男だよ
かっこいいし、逞しいし」
「でもさ」
「やっぱ俺のタイプかな」
「なっ、何言ってるんですか!
さっ、食べて」
スプーンでお粥を山盛りにすくうと
ユノはそのままぱくっと口の中に入れる
「あっちぃー!」
「大丈夫ですか?!」
慌てて僕は冷蔵庫から水を出してコップに注ぎユノに差し出す
その水を一気にユノは全部飲み干した
「だから....ゆっくり食べてって言ったのに..
大丈夫ですか?火傷しなかった?」
「う~ん....
ヒリヒリする.....
火傷しちゃったかも」
「氷舐めますか?」
「うん」
冷凍庫に保管しておいた
昨夜の余りの氷を1個ユノの口の中に入れる
「落ち着きました??」
するとユノは喉を両手で押さえて
「苦しい~うわっ、なんだこれ」
そう言って転げ回る
「大丈夫!?
ヒョン!どうしました!?」
焦ってユノを抱え込み背中をさすって顔を覗いてみると
いきなりユノの顔が接近してきて
瞬きをする間も無く
一瞬の隙に僕の唇にユノの唇が触れる
あ....冷たい....
あまりの瞬間的な出来事に僕はびっくりして
即座にその唇を離す
「火傷もう治った」
そう言ってユノは舌をペロッと出して
上目遣いに僕を見て照れ笑いをした
何が起きたのか僕はよく分からず
しばらく呆然としていたが
口の中の氷の冷たさですぐに我に気づく
さっきまでユノが舐めていた氷は
僕の口の中であっという間に溶けた
その氷の雫を
僕はゆっくりと喉の奥で呑み込んだ
つづく
(この物語はフィクションです)
愛のポチポチいつもありがとうございます!
更新の励みになってます感謝感激




夜警日誌
公式動画とポスターが公開されてますね^^
→
ポスター→
公式動画ポスターのムソク
カッケー
刀をビシバシッてするとこ
時代劇の立ち回りっていうんでしたっけか?
あれって難しいですよねー
役どころもなかなかシビアな感じかと思います
最後のインタビューのお顔がまたいいですわねぇ^^
そしてこちらもきましたね~
→
東方神起 / 東方神起 LIVE TOUR 2014 TREE ダイジェスト映像 アングルがなかなかいいでふ

昨日の事の様なもう既に懐かしい様な。。。
色んな思いがありますけど
とりあえず・・・チャンミンの顔見るの懐かしい気がした件

こちらはDVDがお手元に届いた頃
また皆しゃんで萌えましょうね^^
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