とても温かくて心地良い
幸せな夢のあと
ベッドの中でゆっくり目覚めると
僕はユノの腕の中にいた
右手で腕枕
左手でしっかりと抱えられて
僕の身体はユノの腕の中にすっぽり入っていた
目をぱちくりして少し上を見ると
眠っているユノの顔がすぐそこにある
ユノの温かい息がおでこの辺りに吹きかかり
あり得ない状況に僕は思わす固まった
「....え....」
そして更にあり得ない光景が僕を襲う
そのまま下の方に目線を向けると
ユノはトランクスしか身に着けていない事に気づく
「な.....んで.....は...だ...か..?」
慌てて僕は自分の下半身を見る
白のハーフパンツに上半身は薄手のランニングシャツ
昨日寝た時に着ていたままの服装だった
「ふぅっ......」
少しだけホッとしてみるものの
状況が全く分からない
それにしてもこれって......
下半身を即座に確認した自分が何だかすごく恥ずかしく思えた
生唾をゴクッと呑みながらもう一度ユノの顔を見上げる
夢か......
そうだ、きっとこれ夢だ....
強く目を瞑って何度も瞬きをする
すると、気だるそうにうっすらと目を開けるユノと目が合った
「おはようチャンミナ」
「え....あ.....
お、おはようございます」
一瞬ドキッとして顔を赤らめ
目を下に向けてそう答える
しかし下を見るとユノのトランクス姿の下半身が目に入って余計に顔が赤面してしまう
「よく眠れた?」
「あ.....はい......」
って、何普通に会話してんだ...!
この状況、どう考えても絶対おかしいだろ..
「あ...の...
僕...どうして....
なんでヒョン...はだかなんですか」
「覚えてないの?」
「えっ...」
も、もしや..
僕、酔っぱらってとんでもない事したのか?
とんでもない事....
ヒョンが裸になる様な事をしたって事か?
でも僕は服着てるし....うう...
だめだ.....
ぜっんぜん思い出せない
ユノは口角を上げてにやっと笑って
「昨夜のチャンミナ大胆だったな
酔ってたか?」
「えっ........!」
だ、大胆って.....
一体僕は何をしたんだーー
「あ、あの、その、僕はヒョンになんか...その..した、?とか?」
「なにかって?」
「あの...だから...その.....」
焦りながら顔を真っ赤にして必死で問いかける僕を見て
ユノはまたにやにやしながら
「チャンミナに夜中襲われた」
ええええーーーー
「..お、おそ、おそわれた?
ぼ、ぼくに??」
もはや頭の中がパニック状況
自分がどんな事を言ってどんな顔をしているのか訳が分からなくなり
口を開けたまましばらく放心状態になりかけた
そんな僕を見てユノは
「あはーはー
残念ながら何もされてないけどね」
「え...でも、、じゃなんでヒョンは裸で....」
「あのね
チャンミナに襲われたのはほんと」
「僕が?ヒョン..を..ですか??」
ユノはニコッと笑って
「ほんとに覚えてないみたいだな」
そう言うと
左指で僕の髪を撫でながら
昨夜の事をゆっくりと説明しはじめた
どうやらユノはあれから
蒸し暑くなって目が覚めたらしい
浴室でシャワーを浴びた後
部屋に戻って着替えをしようとした時
ベッドの端の方で今にも落ちそうになっている僕に気付いて
真ん中に身体をずらそうとすると
寝てるはずの僕にいきなり首もとを抱きつかれ
そのままベッドに沈められたしく...
ユノに言わせれば着替えさせてもくれなかったと....
真相を聞いて僕は顔に火が付いたように真っ赤になった
「なっ、なかなか大胆だろ?」
ユノの背中に密かに寄り添ったとこまでは覚えている....
その後の記憶は全くない......
酒のせいもあって寝ぼけていたのかもしれないけど
そんな行動をした自分が信じがたかった
「あの...ごめんなさい..
僕ほんと...あの...覚えてない..」
「俺、チャンミナに襲われて嬉しかったよ」
「ヒョン..ほんとすいません」
「なんなら
ほんとに襲ってくれても良かったのにな」
「えっ....」
「抱きつかれた時・・
俺凄くドキドキしたんだぞ
なのにその後やけに静かだなって思ったら
爆睡してんだもんなぁ」
「あ、あの!
僕なんか言いましたか?」
「うん?
別に何も言ってなかったかな..」
良かった....
「あの..
それでそのまま服を着ず寝てしまったって事ですか?」
「うん
チャンミナが抱きついて離してくれなかったからそのまま寝ちゃった」
~~~~僕はなんてことを~~~~
「ぼく....ほんとヒョンごめん...」
「嫌だ
許さない」
「えっ.....」
「じゃ、許すから言うことひとつ聞いてくれる?」
「なんですか?」
するとユノは内緒話をする様に
小声で僕の耳元で
「チャンミナもパンツだけになって」
「ええっ、え....
パ、パンツ...ですか?僕も?」
なんで.........
でも.....確かに.....
ユノを裸のままにしたのは僕のせいだし...
どうしよう....脱ぐべきなのか...
しかし....脱いだからってどうなるんだ....
さらにありえない光景になるだけだよな。。。。。
それに..昨日からシャワー浴びてないし....
困った様に真剣に迷っていると
ユノは僕の髪をクシャクシャッとして
「もうー
チャンミナはほんと可愛いなァ!
冗談だよ冗談!」
「あ........」
焦った.......
冗談だったのか....
もう少しで脱ぐとこだった........
「チャンミナ」
「はい」
「あと少しこのままでいてくれる?」
「あ....でも..これじゃ
ヒョンの右腕がしびれちゃいますよぉ...」
「じゃ、こうする」
そう言ったかと思うと
ユノは上半身を少し起こして僕の上に被さり
鼻の頭にチュッと軽くキスをすると逆側に素早く移動して横たわり
今度は左腕を僕の頭の下に置いた
「これならあと5時間くらいは楽勝だ」
「あの...服は..着ないんですか?」
「着てほしい?」
「風邪ひくかもしれないし......」
「こうすれば大丈夫」
そう言って僕の手を握り
自分の腰を抱くようにまわさせると
右手でしっかりとその上から抱えられ
僕の身体はユノの腕の中にまたすっぽり入った
僕は抵抗する事も特になくそのままユノに身を任せる
なんだろう.....
それがなぜか自然な事の様に思えて
自分でもよく分からないけど
とにかく今は
もう少しこのままでいたいと思った
「あ..の..
僕、汗臭くないですか....?」
「俺、チャンミナの汗の匂い大好きだから」
僕の肩をぎゅっと抱きしめる
ユノの腕の中はとても温かくて
どこか懐かしい感じがして
全ての不安を吹き消すほど
とても穏やかで安らげる場所だった
胸から胸に伝わってくる鼓動の音
ユノと僕の体温が重なり合う
その居心地の良さにいつの間にか僕は
また眠りに堕ちた
そしてさっきよりも
もっと幸せな夢を見た
つづく
(この物語はフィクションです)
愛のポチポチいつもありがとうございます!
更新の励みになってます感謝感激




ユノの腕の中は世界で一番安心出来る場所
ようやく自然体にだんだんと気づいてきたチャンミン(*´ー`*)
しかし
脱いでほしかったかも・・・
できればパンツも(爆)
まだも少し続編書きますが
帰ってきてから妄想時間が限られているので
遅れる可能性もあります^^;;
でも、読んで頂いている方がいてくれる限り
出来る限り全力で頑張りまーふ(*´ω`*)
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