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2014/07/15 Tue  17:58
僕がユノと呼んだ日 5話「二人だけの旅行」

「僕がユノと呼んだ日」1
「僕がユノと呼んだ日」2
「僕がユノと呼んだ日」3
「僕がユノと呼んだ日」4








ロビーに着いてユノの向かい側のソファーに座る


ユノはまだゲームをしている


「遅くなってすいませんでした」


「ん、
思ったより早かったね
部屋遠くて分かりにくかったろ?」


「あ、はい
それで...あの......
バスルームのあれって....ヒョンが.....」




「あ"ーっ!!くっそー!」


いきなり大声を出すユノ
どうやら対決ゲームで負けたらしい


「ふぅー
勝てそうな気がしたのになぁ!
まぁ、きりがいいか
おしまいおしまい」


ゲームを閉じてテーブルの上の飲みかけのオレンジジュースをストローで啜りながらユノが言う



「俺、ここに来て平気だったかな?
チャンミナの予定とかもあったよね」


「うん..びっくりしたのは事実だけど...
でも...全然嫌ではないです」


本当は飛び上がりたいくらいに嬉しいのに

どうして素直にそう言えないのか...



ユノは僕の顔を下から覗きこむようにしながら


「チャンミナの予定に俺も連れてってくれる?」



そんな顔で言われて断れる人なんておそらくそうはいないだろう


男っぽくて強引かと思えば
時折くったくの無い無垢な子供の様な瞳で問いかけてくる


男女問わず周りがこの人に惹き付けられるのがよく分かる気がした



「僕の予定は特にないです
ただ写真で見た場所に行きたかっただけだから」


「じゃ、明日そこに一緒に行くか?」


「はい!」



「それであの....ヒョン
バスルームの...あれ........」


僕は顔を少し赤らめてユノの首辺りを見詰めながらそう言うと



「ドキドキしたか?」


「え.....そっ、そういうんではなくてっ
だから....そのっ」


「俺はやっててドキドキした

チャンミナが来るのが凄く待ち遠しかった」


ユノは少し照れたようにストローを指でくるくる回しながらそう言うと
グラスに残っているオレンジジュースを全部飲み干した



「うん.....とにかく嬉しかったです
ありがとう」


「そっか、良かった」

満足そうにユノは目を細めて微笑んだ




.....僕だって凄くドキドキしたんだよユノ.....




「ヒョン今日はこれからどうします?
どこか行く?」


「そうだな
チャンミナ俺少しその辺を探索してみたい」


「そうですね
ちょっとブラブラしてみましょうか」


「よし、決まり」


僕たちのホテルは奥地にあって
地元のタクシーの運転手も迷ってしまうほどの分かりにくいローカルな場所だった


僕はリュックからガイドブックの中の地図を広げて自分たちのホテルの位置を確かめた

ある程度の範囲をボールペンで囲って印をつけ
だいたいの距離を予測してみる

そしてPCで検索して再度ホテルの周辺の情報を調べた


ユノはテーブルの上に頬杖をつきながらそんな僕をキョトンとした顔で見ている


僕は地図を指差して

「ヒョン、ここからこの辺りまで歩いて海岸沿いをひとまわりするっていうのはどうですか?この辺お店も何軒かあるみたいだし」



「あのさ..」


「はい?」


「チャンミナってほんと凄いよなぁ.....」


テキパキ説明する僕を見て
ユノは相変わらず頬杖をつきながら感心した様な顔でそう言った


僕はちょっと背筋を伸ばして


「ふつうです」

そう言って
PCとガイドブックをリュックにしまい込み準備万端の格好でホテルの外に出た


「じゃ、行きますよ」


ユノはタオル一枚を首にかけて手ぶらですぐに僕の隣に駆け寄ってきた


ホテルを出てすぐ前の大通りを歩く


海外は二人で行った事はこれまでに何度もあったけど

何の目的もなく
二人きりで歩くのは初めてで僕はとてもワクワクした




自然と緩む僕の口元


嬉しさで今にも綻びそうな顔を見られるのが恥ずかしくて
僕はユノの少し後ろを歩いた



大きな背中

がっちりとした肩

太い腕

今までずっと見てきたはずなのに

その後ろ姿に僕は見とれた


鉄道が無く交通量の激しいこの国は
道路にはひっきりなしにオートバイが走っている

時々陥没している道なんかもあったりして
歩いているだけでも危険がいっぱいだった


ふいにユノが僕の右手を掴み引き寄せる

一瞬僕は戸惑いながらも
その手の力強さにそのまま委ねる


自分はさりげなく道路側をキープして僕の事を気遣うユノ

そのくせ陥没している道には片足を突っ込んで踏み外したりする


そのたびにユノは

「またやっちゃった!」

そう言いながら笑ってこっちを見る

スニーカーの紐はほどけたまま気にもせず
僕を守るように真っ直ぐ前だけを見る



そんなユノがとても愛しく思えた



「ヒョンちょっと待って」

僕はユノの前にしゃがんでスニーカーの紐をきつめに結ぶ

「はい、もうほどけませんよ
気をつけて歩いてねヒョン」


「ありがとうチャンミナ
でも、も少し緩く結んでくれないかな」


「どうしてですか?きつかった?」


「そうじゃないけど
チャンミナに何度も結んでもらいたいなって
いま...何となく思ったから」



「ヒョンってばもう~」


そんなたわいのないやり取りをしながら
僕とユノは自然に手を手を繋ぎ合った


さっきよりも強くお互いの手を握りしめ

前に続く道をゆっくりと時間を気にもせず
ただ僕たちは歩いた


たったそれだけの事だけど


僕はとても....


とても幸せな気持ちになったんだ








つづく



(この物語はフィクションです)








ユノのドラマ制作発表会が決まったんですね~
チャンミンも見るんだろうなきっと^^


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東方神起を愛してやまないYUNAと申します
チャンミンのピュアな魅力にどっぷりハマってます♥
ユノが大好きです敬愛しています^^
2人の温かい空気感が大好き
東方神起には夢と希望と幸せを貰っています
他には赤ワインが大好物!!
趣味は?と聞かれると
東方神起と赤ワインと答えてしまいます。どうぞよろしくお願いします(*_ _)ペコリ
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